ベネズエラ、ブラジルとの国境を閉鎖。支援物資遮断。次はコロンビア国境も
ベネズエラのマドゥロ大統領がブラジルとの国境を閉鎖すると宣言
(CNN) ベネズエラのマドゥロ大統領は21日、テレビ演説の中でブラジルとの国境を閉鎖すると
発表した。
国際社会からの支援物資の受け取りを拒否するための措置で、次の段階としてコロンビアとの国境の
閉鎖も検討しているという。
ブラジル、コロンビアとの国境が閉鎖されれば、ベネズエラの内陸部に向けた国外からのアクセスはほぼ
遮断される。
マドゥロ大統領は演説の中で、国境閉鎖に踏み来るのは本意ではないと説明。「これまでありとあらゆる
手段を講じ、すべてが平和的に解決するよう努めてきた」と強調した。
現在、各国からの支援物資はブラジルとコロンビアに集められている。これは暫定大統領への就任を
宣言した野党党首のグアイド国会議長の求めに応じた措置だが、マドゥロ大統領はこうした動きを
野党による「挑発」と断定し、支援物資を搭載した車両の入国を拒否している。
ベネズエラはすでに支援物資が集まるキュラソー島との海路並びに空路を封鎖。グアイド議長は23日を
物資の国内への搬入の期限と宣言し、同様に支援物資が集積するコロンビアのククタに向かっている。
食料めぐり兵士と衝突、2人死亡 ベネズエラ・ブラジル国境
【2月23日 AFP】ベネズエラの対ブラジル国境地帯で22日、兵士らによる非公式の越境地点の封鎖を
阻止しようとした人々に対し兵士が発砲し、2人が死亡、15人が負傷した。人権団体が明らかにした。
衝突はブラジル国境に近いベネズエラ南東部ボリバル(Bolivar)州で発生。人権団体カペ・カペ(
Kape Kape)によると、死亡したのはベネズエラの先住民ぺモン(Pemon)の女性とその夫で、
さらに少なくとも15人のぺモン人が負傷した。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は21日、ブラジルとの国境閉鎖を命じていた。
ペモン人は非公式の越境地点からブラジル側へと入り、食料を調達している。
あるペモン人女性は「国家警備隊が国境を封鎖したため、他の経路を使ってベネズエラからブラジルへと
渡った」と説明。「ベネズエラには食料も、医薬品も、何もないため、ブラジルに物を買いに来た。
人々、子どもたちは飢餓で死んでいる」と語った。