韓経:世界40~50国で船舶抑留・入港拒否…韓進海運、出港「全面中断」
2016年09月01日10時44分 中央日報
韓進(ハンジン)海運が法定管理(企業再生手続き)を申請しながら憂慮していた物流大乱 が現実化している。世界各地で韓進海運
マークをつけた船舶に対する仮差押さえや入港拒否などが同時多発的に広がっている。海上運賃も上昇している。海洋水 産部は韓
進海運発の物流大乱が少なくとも2~3カ月以上続くと憂慮した。
◆韓進海運の船舶あちこちで試練
シンガポールの船主PILは31日、韓進海運に貸した「韓進メキシコ」の釜山(プサン)港への入港を阻止した。この船は当初この日に
釜山港に入ってきて荷役作業を始める予定だった。だがPILは「延滞した船舶賃貸料を出すまで船舶を自由に使わせない」として実力
行使に出た。通常船を貸 した船主は船舶に自社の船長を派遣する。このため非常状況になれば船舶航路を好きなようにできる。
前日の30日にはシンガポールの裁判所によって「韓進ローマ号」が仮差押さえされた。国内の検収企業S社が「検収料3カ月分が未
払い だ」として抑留を申請したという。中国の廈門・天津新港・寧波とスペインのバレンシア、米国のサバンナ、カナダのプリンスルパー
トなどにある港湾ターミナ ルでも韓進海運の船舶は入港が拒否された。滞った港湾利用料のせいだ。船舶に積まれた油を回収するた
めに船舶抑留に乗り出した所もあるという。
韓進海運の保有船団は157隻だ。自社所有64隻、借用船舶93隻だ。韓進海運の法定管理申請の事実が知らされながら世界各地
で仮差 押さえや入港拒否が同時多発的に起きる可能性が高くなった。韓進海運が延滞している船舶賃貸料や港湾利用料、油類費、
コンテナリース料だけで7000億 ウォン(約645億円)に達する。某海運会社の役員は「韓進海運が運航中に立ち寄る寄港地は世界
40~50カ国に広まっている」として「借金を返済しない ために債権者があちこちで韓進海運船舶や貨物を担保に確保し始めた」と話
した。
韓進海運は法定管理を申請しながら米国・日本・欧州の一部国家やシンガポール・フィリピンなどに差し押さえ禁止を共に申請したという。
◆海上運賃、一日で50%以上暴騰
韓進海運が30日から韓国を出発する路線についてのサービスを中断しながら海上運賃が揺れ動いている。海運業界によれば韓進
海運の主 力路線である釜山~米国ロサンゼルス(LA)間のコンテナ船運賃は韓進海運のサービス中断の情報が伝わりながら
FEU(40フィート規模のコンテナ)あた り1100ドル(約11万円)ラインから1700ドルへと55%ほど上昇した。
韓国からパナマ運河を経て米国東海岸へ行くコンテナ路線の運賃はFEUあた り1600ドルかで一日で50%上がった2400ドルを記
録した。企業の負担が大きくなったのだ。
局地的には運賃がはるかに大幅な上昇もしている。国内の某大企業は韓進海運の運航中断によって突然、代替の海運会社を探す
過程で相場 の2倍価格を提案されたという。海運業界の関係者は「韓進海運の退出で船舶運航が減れば、船舶運賃価格が急騰する
可能性がある」と話した。
◆輸出企業も非常事態
企業の動きも慌ただしくなった。特にコンテナ船の運送割合が高いテレビ、家電業界は尻に火がついた状況だ。
サムスン電子は韓国から北 米に輸出する家電物量の40%、LGエレクトロニクスは20%ほどを韓進海運に任せている。
サムスンとLGいずれも韓進海運に代わる海運会社探しを始めた という。
自動車業界は部品企業が事態を鋭意注視している。現代(ヒョンデ)自動車、起亜自動車、韓国GM、双龍(サンヨン)車など完成車
企業 は主に現代グロービスと欧州系ユーコー・カーキャリアーズを通じて輸出する。だが自動車部品はコンテナ船で積み出す。韓国
GMの関係者は「GMがグローバ ルアウトソーシングをしているので一部の部品調達に支障が出る可能性がある」と話した。
精油、化学、鉄鋼はバルク船やタンカーを主に利用するため相対的に影響は大きくない。だが急に代替船舶を探さなければならない
場合、 運賃が高くなる恐れがあるというのが負担だ。韓国海洋水産開発院は韓進海運の退出で国内の輸出入荷主がこうむる被害
(追加運送費)を年4407億ウォンと 推定した。
韓進(ハンジン)グループから切られた、韓進海運が世界40~50国から入港拒否され業務も出来なくなりました。
負債額は6兆6402億ウォン、もう終了でしょう。
韓進海運が動けない隙間を中国が狙っているそうです。
これもTHAADの報復ですよね。どんどん食い込んで奪ってしまうんじゃないですか。
海運業は世界的に不況で世界最大のマースクライン(デンマーク)も2015年の利益が2014年の利益の82%の減収。
凄い減収。早速4000人リストラだそうです。
いつもお読み頂きましてありがとうございます。