中国、世界最大級のロケット打ち上げ 20年火星探査へ前進
2019年12月27日 23:32 発信地:北京/中国 AFP
中国南東部海南省の文昌市にある衛星発射場から打ち上げられた重量物運搬ロケット「長征5号」(2019年12月27日撮影)。(c)STR / AFP
【12月27日 AFP】中国は27日、世界最大級の輸送力を持つ重量物運搬ロケット
「長征5号(Long March 5)」の打ち上げに成功した。2020年の火星探査計画の実施に向けた
大きな一歩。
打ち上げは午後8時45分(日本時間午後9時45分)、同国南東部の海南(Hainan)島にある
文昌(Wenchang)発射場で行われ、国営の中国中央テレビ(CCTV)がインターネット上で
生配信した。
国営新華社(Xinhua)通信は「(打ち上げから)2000秒余り後、衛星・実践20号(Shijian 20)が
予定の軌道に投入された」と報道。今回の打ち上げは「将来の宇宙計画に関連する重要な技術を試す」
ものだと伝えた。
長征5号の打ち上げ成功は、中国が打ち出している野心的な宇宙開発計画の重要な一部。中国は
来年中に火星探査を実施すると表明している上、2022年までに有人宇宙ステーションを保有することを
目指している。
2017年7月に行われた長征5号の打ち上げは失敗に終わったが、今回の成功により、中国の
宇宙開発計画は再び軌道に乗った。
中国南東部海南省の文昌市にある衛星発射場での重量物運搬ロケット「長征5号」の打ち上げを撮影する人々(2019年12月27日撮影)