2011年3月15日、シリアの一角で平和的に始まった反政府デモは、シリアの人々の生活を一変させる紛争へと姿を変えた。
シリア政権軍、南部ダルアーの反体制派地域で攻撃強化
空爆により破壊されたモスクで瓦礫の間を歩く男性。ダルアーで9日撮影(2017年 ロイター)
[アンマン 12日 ロイター] - シリア政権軍とイランが支援する民兵組織が、シリア南部ダルアーの反体制派が支配
する地域への攻撃を強化している。反体制派と住民が12日明らかにした。
政権軍は容器に金属片などを詰め込んだ「たる爆弾」の投下などを続けているという。政権軍側は部隊の追加投入や
空爆拡大についてコメントしていない。
反体制派「自由シリア軍」の南部組織のスポークスマンは、政権軍が精鋭部隊のほか、レバノンのイスラム教シーア派
民兵組織ヒズボラを投入している、と述べた。
政権軍が主に攻撃を強化しているのは、ヨルダンとの国境に位置するダルアー南部。シリア政府は、首都ダマスカスか
らヨルダン国境まで直接ルートを開くことを戦略的目標としている。