「米国が戦い望むなら受けて立つ」 貿易問題で中国国防相 アジア安保会議
2019年6月2日 12:30 発信地:シンガポール AFP
シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で講演する中国の魏鳳和国務委員兼国防相(2019年6月2日撮影)。
【6月2日 AFP】中国の魏鳳和(Wei Fenghe)国務委員兼国防相は2日、シンガポールで
開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)で、
貿易問題で米国が戦いを望むなら受けて立つが、中国は対話のドアを開けておくと述べた。
魏国防相は、「米国が始めた貿易摩擦について、米国が対話を望むならば、わが国はドアを開けておく。
米国が戦いを望むならば、受けて立つ」と述べた。
米中は激しい貿易戦争の報復合戦でこう着状態にあり、両国がこれまでに双方向貿易で追加関税を
課した輸入品の総額は3600億ドル(約39兆円)相当に上る。
中国国防相のアジア安全保障会議への出席は、2011年以来。
南シナ海(South China Sea)をめぐり、中国がほぼ全域に対する「議論の余地のない」領有権を
主張しているのに対し、米国は中国による積極的な軍事化に反対している。
魏国防相は台湾との「再統一」について、可能な限り「平和的な手続き」を目指していくが、
武力行使は放棄しないと述べ、人民解放軍(PLA)の決意を過小評価することは「極めて危険だ」と
警告した。