米中が北朝鮮に警告、「挑発すれば、耐えられない懲罰的措置」
Posted April. 26, 2017 08:36, 東亜日報
米国と中国は25日、北朝鮮が人民軍創建85周年を機に6回目の核実験など挑発をする場合、強力に対応するという警告メッセージを送った。
米国のトランプ大統領は24日(現地時間)、国連安全保障理事会加盟国15ヵ国の大使を招待した昼食会の席で、「北
朝鮮に対する現状維持を容認しない」とし、「安保理が北朝鮮の核・ミサイル対して強力な追加制裁を準備しなければな
らない」と強調した。また、「これ(北朝鮮の核)は世界に実質的かつ大きな問題だ」とし、「人々は数十年間(この問題に)
目を閉じてきたが、もう問題を解決しなければならない時だ」と述べた。CNNによると、トランプ大統領は「金委員長は、
彼が言うほどそんなに強いとは見ない」とも話した。
米国のヘイリー国連大使は、米メディアとのインタビューで、北朝鮮が核実験をする場合、米国の北朝鮮に対する攻撃
を排除しないという考えを示した。ヘイリー大使は、金委員長が不安定で被害妄想的だと非難した。そして、北朝鮮が
核・ミサイル試験をした場合どうするかという質問に、「大統領が介入して何をするか決めるだろう」とし、「今彼ら(北朝
鮮)はパニック状態のようだが、北朝鮮が米国に戦う理由を与えてはならない」と述べた。
ホワイトハウスは異例にも26日、上院議員100人全員を招いて対北政策の非公開合同ブリーフィングを開く計画だと
明らかにした。
中国は中朝国境付近の警戒レベルを戦時体制レベルに強化したという。
香港メディア「東網」は、香港に本部を置く中国人権民主化運動情報センターを引用して、中国が米国と北朝鮮の戦争
に備えるために25日未明から中朝国境地域を管轄する北部戦区に「1級戦備態勢」(臨戦態勢)を指示し、兵力20万
人が緊急出動の常時待機状態だと報じた。日本の読売新聞は、複数の消息筋を引用して、中国軍が今月中旬から「2
級戦備態勢」(臨戦態勢に次ぐレベル)に突入し、中朝国境地帯に10万人規模の兵力を展開しているという情報がある
と報じた。中国軍の戦備態勢は3段階に分かれる。
中国は国営メディアを総動員して、北朝鮮が核実験を強行すれば致命傷を負うことになると警告した。中国共産党機関
紙、人民日報系の「環球時報」は同日、「6回目の核実験をすれば後戻りできない状況になり、北朝鮮は最大の損失で
苦しむだろう」とし、「米国が核・ミサイル施設を空爆すれば、北朝鮮政権は生死の決定をしなければならないだろう」と
指摘した。
一方、北朝鮮外務省報道官は25日、朝鮮中央通信を通じて、「米国が私たちを圧殺するために刃物を取り出した以
上、私たちは最後まで決着をつけなければならない」とし、「核武力で米帝の息の根を止める」と主張した。