気の向くままに junne

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その様な人生を追及しています

'14. 「なでしこ」 2-2 のドローをどう見る

2014年05月15日 | なでしこ

 不安が残るディフェンス

 海外組が出られなくなった時点で、多くの課題が見えていた。近賀ゆかり、熊谷紗希という守備の要である二人を欠いた事は大きな痛手となっていた。頼みの綱は③岩清水梓。しかしそれにしても限度は有る。そこで補強の選手は…という事になるのですが、二人の抜けた穴を埋めるまでの選手となると、これが難しかった、と云うのが実情でしょう。結局、上尾野辺・有吉・宇津木・長船・高畑・乗松・小原にDFを兼ねた川村というディフェンスの布陣。これがうまく機能しないのでは…という危惧は(勝ちはしたものの)8日のニュージーランド戦から既に見えていました。ですので私は本戦のオーストラリア戦は良くて0-1、悪くて0-2というスコアでなでしこの敗戦と見ていたのですが、2-2のドローと云う結果。正に運が良かったと言う他は有りません。
 MFの3人、⑥阪口夢穂・⑧宮間あや・⑨川澄奈穂美が安定していたのがせめてもの救いと言えるでしょう。FWは目を瞑りたいですね。今回は召集選手選びがとても難しい状況に有ったのは解りますけれど、それを踏まえた上でも明らかに佐々木則夫監督の失敗であると言えるでしょう。

 身長187cmの山根恵里奈はその背の高さから期待をかけてしまいますが、国際大会での経験不足と腰よりも低く速い左右へのボールの機敏な対応性について、まだまだ未知数なだけに一抹の不安が有るのは否めません。それでも①福元美穂・海堀あゆみよりは期待が持てそう。只々頑張って欲しいと願うばかり。

 代表落ちの中には有望な選手がいたのに・・・

 そんな中に在って、「なでしこ」代表初召集となった⑯猶本光は、試合に出ていた時間こそほんの僅かでしたけれど、存在をアピール出来ていたのではないかと思います。所謂「ヤング」の頃から「次期なでしこ」と期待をして見続けていたので、今回の代表入りはとても嬉しく思っています。それにしてもほぼ同世代の田中陽子・田中美南・京川舞・田中明日菜・土光真代などの選手がどうして選ばれなかったのでしょう? 特にDFで苦しむ中、土光真代などは少々スタミナ不足の感が有るものの、感の良さとスピードは長船・乗松・高畠・小原以上のものが有ります。そして中段から前めでは田中陽子が大きな戦力になる筈。左右どちらでも正確なシュートが出来、スピードとタフネスさを持ち、尚且つゲームセンスの有る選手です。田中美南や田中明日菜はパワー型で、これもまた有力視すべき選手であったのに、佐々木則夫はこれれの有力選手を外してしまった。
 この大会、確かにオーストラリアを除けば、先ず負けは考えにくい対戦相手ばかり。しかし油断は禁物と云うのが勝負の世界。「なでしこ」がオーストラリア相手に2-2で引き分けている間にベトナムがヨルダンに勝ち、勝ち点3を挙げています。という事は日本がAグループをトップ通過する為には、残り2戦を勝たなければなりません。それも失点0で。それでも相手次第でどうなるかは判りませんが。

  まあ、何と言っても今いる選手で頑張ってもらわなければならないのですけれど、その為にはGK(もそうですが)を除く20人の内、誰をどの様に起用するか…と云う佐々木則夫の、監督としての能力如何に掛かってきます。既に賞味期限を遥かに過ぎた⑩お局・澤を頼りに起用する様では、初めからゲームを捨てた様なもの。機能不全の⑪吉良千夏・⑬高瀬愛実を使うなら、別の選択肢として⑯楢元光をスタメン起用し、⑭木龍七瀬と⑧宮間あや・⑨川澄奈穂美を前々で活かす布陣を敷くのも一つの手段では有ります。②有吉佐織は今調子下降気味、⑫中島・⑳川村は、やはりベンチ組かな !?
  それにしても問題はやはりバックですね~。ミドルからフロントは何とかなるとは思うのですけれど。そこは全員の運動量で何とかカバーして欲しいものです。中1日が続きますけれど、それはどのチームも同じ事。「なでしこ」の皆さん、どうか最後の試合まで頑張って下さい。応援していますよ。

 


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