残照亭の日日

残り少ない日々、自分の日常や古い話などを時々書きます。
故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書いてます。

「藤沢周平」②―苦難の時代―

2023-08-30 | 藤沢周平作品

*敬称略 悪しからず

藤沢周平は成育歴を「藤沢周平全集」の月報として、書き綴っている・

その後、一冊にまとめ平成六年「半生の記」として出版された。

書かれなかった事も幾つかある。

藤沢にとって、昭和26年3月・24歳の時「肺結核」が見つかり

就職していた小学校を休職せざるを得なかった。

こののち、昭和46年・44歳の4月「オール読物新人賞」を受賞

するまで、長く苦闘の時を過ごす事になった。

「赤貧洗うがごとし、の時もあったのだ」(藤沢の弁)

意に反して、故郷を捨てねばならなかった事。最初の恋人との別れ、

小説を書くしかなかった事。など

* 閑話

ふと、思い出した。藤沢作品に「隠し剣」シリーズがある。

その中の「邪剣 竜尾返し」だが、司馬遼太郎作品にも「竜尾返し」が

出てくる話がったナ~

何だったかナ~・・、見つけたら「藤沢流竜尾返し」と「司馬流竜尾返し」

の違いを書き込みます。

 

どう書き進めるか、上手く掴めていないので、おいで下さった方、読み

にくく、分かり難いと思てます。ご容赦のほどを・・


「藤沢周平」 その1

2023-08-29 | 藤沢周平作品

*敬称略 悪しからず

「藤沢周平」昭和二年(1927年)12月26日山形県東田川郡(現鶴岡市)に生まれ

平成九年(1997)1月26日逝去 69歳

絶筆は「漆の実るころ」の最終回 6枚(1996年8月)

もう26年も経つのか、という気持ちである。

藤沢ファンは、今も多いようだ。

初期の作品からのファンであり、全作品を読んでいる私は、今も大好き

なのである。

原作を基にした映画化やテレビ放送されたせいもあるのだろう。

ただ、藤沢自身は「作品を読んでもらえればいい。映像化は好まない」

と語っていたそうだ。

本屋には最近の作家と同じように、本が並んでいる。

新作の読めないのは寂しい。

直木賞受賞後も、生活は裕福という分けではなく、古い平屋住まい。

ただし、この色紙にある昭和51年秋ごろから、藤沢は転機に入っていく。

藤沢は、初期のころ色紙を頼まれると、好んでこの言葉を書いたという。

実体験からくる実感なのだろうと思う。

この項つづく