10月27日午前10時から「原発いらない福島の女たち~100人の座り込み」が始まった。経産省前の歩道には、福島県外からの応援の女たちも集まり、約660名が座り込んだ。
幼い女の子を連れたお母さんや「孫が心配」と言う白髪のおばあさんもいる。手にするのは段ボールに書かれた抗議文だ。
そこへアクティビスト・園良太さん(写真)が現れた。園さんは9月23日の差別・排外主義に反対するデモで公務執行妨害容疑で逮捕され、10月4日に釈放された。さっそく筆者は園さんに話を聞いた。
「福島第1原子力発電所の事故は政府と東京電力の責任。きちんと被害者に補償しなければならない。そのためにも、被害者がどんどん抗議の声をあげるべき」
急に園さんの顔つきが険しくなり、筆者は後ろに人の気配を感じてふり向いた。
「公安、こっち来るな!」
園さんが怒鳴りつけた相手は、紺色のスーツ姿の中年男性。小太りで身長170センチぐらい。手ぶらで立っていた。
「あなた、公安(警察)の人?」
筆者は尋ねたが、男性は無言だ。
「勝手に(警察官が)ぶつかってきて、(公務執行妨害容疑で)逮捕しやがって」
園さんが怒りをぶつけると、男性は「何だ、その言い方は」と応じた。どうやら2人は顔見知りらしい。
筆者は最近気になる噂についてきいてみた。
「福島に派遣された警察官が被曝して、何人も亡くなっているというのは本当ですか」
男性はすぐに答えた。
「本当だ。私の実家も福島だ」
園さんが口を挟む。
「なら、逮捕する相手が違うだろ。(経産省を指差して)あいつらを逮捕しろ」
男性はうつむくと、立ち去ってしまった。
女たちの座り込みは29日まで続けられる。

幼い女の子を連れたお母さんや「孫が心配」と言う白髪のおばあさんもいる。手にするのは段ボールに書かれた抗議文だ。
そこへアクティビスト・園良太さん(写真)が現れた。園さんは9月23日の差別・排外主義に反対するデモで公務執行妨害容疑で逮捕され、10月4日に釈放された。さっそく筆者は園さんに話を聞いた。
「福島第1原子力発電所の事故は政府と東京電力の責任。きちんと被害者に補償しなければならない。そのためにも、被害者がどんどん抗議の声をあげるべき」
急に園さんの顔つきが険しくなり、筆者は後ろに人の気配を感じてふり向いた。
「公安、こっち来るな!」
園さんが怒鳴りつけた相手は、紺色のスーツ姿の中年男性。小太りで身長170センチぐらい。手ぶらで立っていた。
「あなた、公安(警察)の人?」
筆者は尋ねたが、男性は無言だ。
「勝手に(警察官が)ぶつかってきて、(公務執行妨害容疑で)逮捕しやがって」
園さんが怒りをぶつけると、男性は「何だ、その言い方は」と応じた。どうやら2人は顔見知りらしい。
筆者は最近気になる噂についてきいてみた。
「福島に派遣された警察官が被曝して、何人も亡くなっているというのは本当ですか」
男性はすぐに答えた。
「本当だ。私の実家も福島だ」
園さんが口を挟む。
「なら、逮捕する相手が違うだろ。(経産省を指差して)あいつらを逮捕しろ」
男性はうつむくと、立ち去ってしまった。
女たちの座り込みは29日まで続けられる。
