福島県庁前で野田首相を待っていたのは、地元住民たちによる「帰れコール」と
「再稼働反対」のシュプレヒコールだった。
県庁前には「野田首相とお話がしたい」という女性たちの姿があった。
子供が被曝している母親もいる。
庁舎に入構しようとしたが、警察官に阻止された。
「野田さんは何しに来たんだべ。福島県民の声をちゃんと聞かず庁舎の中に
入ってしまうのは、バカにされてるみたいだ。
再稼働は正気の沙汰とは思えない。
福島の事故が大変な事故だという認識がないのではないか。
再稼働は福島の事故をなかったことにしたいということ」
福島市内に住む女性(会社員)がトラメガを持ち県庁に向かって叫んだ。
「野田さん、あなたは首相をすぐに辞めるかもしれませんが、私たちは子供たちと
一緒に福島にずーっと住み続けなきゃいけないんです。」
「野田さん、福島は安全だから泊っていって下さい。」
女性の願いをよそに、首相を乗せた車は猛スピードで福島県庁を後にした。
田中龍作ジャーナルより抜粋、引用
http://tanakaryusaku.jp/2012/07/0004658