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『殺人記念日』 サマンサ・ダウニング(著),唐木田みゆき(翻訳)

2024年02月17日 20時18分28秒 | ■読書
アメリカの作家サマンサ・ダウニングの長篇ミステリ作品『殺人記念日(原題:My Lovely Wife)』を読みました。
メアリ・H・クラークの作品に続き、アメリカの作家の作品です。

-----story-------------
エドガー賞・英国推理作家協会賞をはじめ数多くのミステリ文学賞にノミネート。
ニコール・キッドマン製作で映像化企画進行中の、話題のサスペンス小説!

ふとしたことで人を殺し、その隠蔽という共同作業を経て夫婦円満となった「わたし」と妻。
二人はもはや殺人を楽しむようになり、次なる獲物を求めていた。そんなとき、隠していたはずの被害者の死体を警察に発見されてしまう。
そこにはある秘密があった――彼らは十八年前の連続殺人事件の犯人に罪をなすりつけようと画策するが……。
数多くのミステリ最優秀新人賞にノミネートされ、国際的ベストセラーとなったサスペンス。
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2019年(令和元年)に刊行されたサマンサ・ダウニングのデビュー作……数多くのミステリ最優秀新人賞にノミネートされ、国際的ベストセラーとなった作品なので期待して読みました。

各賞にノミネートされたサイコな夫婦の殺人記録! 殺人で夫婦円満を保っている「私」と妻……しかしある事件がきっかけで、彼らは20年前の連続殺人鬼に罪をなすりつけることに……。

夫婦が殺人を趣味とするサスペンス小説……この作品は、エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)ほか、英国推理作家協会賞、国際スリラー作家協会賞、マカヴィティ賞など各最優秀新人賞にノミネートされたり、ニコール・キッドマン製作で映像化企画が進行中だったりするので、期待して読んだのですが、ちょっと物足りなかったですね、、、

裏切られ、罠に嵌められ、絶体絶命のピンチから逃れ、家族を取り戻そうと喘ぐ……サスペンスフルな終盤の100ページくらいは面白かったんですけどねー とある夫婦がふとしたはずみから人を殺め、それがときめきとなり、次の殺人を計画・実行する という、それまでの500ページくらいが冗長だったことに加え、殺人を軽く扱い過ぎていること、被害者に対する同情や罪悪感も感じられないこと等から登場人物に感情移入できず、終盤までは物語に入り込めなかったことが大きな要因ですね、、、

この描き方もクライマックスに向けた伏線だったのかもしれませんけどね……もう少しスピーディな展開の方が好みですね。

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