投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

野良犬(夏の夜の縁側) - 映画に出てくる食事の場面(50)

 
1949年(昭和24年)の日本映画。新東宝・映画芸術協会製作、東宝配給。監督は黒澤明。出演は三船敏郎、志村喬、他。


映画の舞台は東京。三船敏郎は刑事。射撃訓練の直後、バスの中で拳銃をすられる。三船は単独で犯人を捜そうとするのだが、拳銃を使った殺人事件が起こってしまう。責任を感じた三船は辞表を出すが上司はそれを破り捨て、ベテランの志村喬とコンビを組ませ犯人を追い詰めていく。


1949年は海外では中華人民共和国が成立した年だが国内ではどんな年だったのか。

第3次吉田茂内閣誕生、湯川秀樹氏日本人初のノーベル賞受賞、年齢の数え方が「数え」から「満」へ、お年玉付き年賀ハガキ発売、初の「成人の日」、初の「こどもの日」。映画では青い山脈がヒットした年。この映画は後に4回リメイクされる。戦後初のアメリカプロ野球チーム来日。古橋広之進世界新記録連発。真空管ポータブルラジオがヒット商品。大林組のサイトでは1949年は東京駅本屋復旧、東洋レーヨン滋賀工場復旧竣工、日本鋼管本社増築竣工、神戸地方裁判所庁舎復旧竣工、阪神競馬場復旧竣工、倉敷レイヨン丸岡工場復旧竣工とか。

やっと元の生活が戻ってきそうな気配を感じるではないか。 


選んだ食事の場面は三船敏郎が志村喬の自宅で晩飯を振る舞われる場面。家のある場所はどこ辺りを想像したら良いのだろう。世田谷あたりだと思うのだが。うだるような真夏の雰囲気なのだが撮影は真冬だったとか。




終戦後の東京の様子がよくわかる映画。この映画には闇市の場面が出てくるのだが本物だそうだ。助監督の本多猪四郎と撮影助手の山田一夫が上野にあった闇市で隠し撮りを行ったとある。
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