投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

Y染色体ハプログループD系統 ただのメモです

Y染色体は男性だけが引き継ぐ。例えば現在のペルー人のY染色体を調べると全てヨーロッパ人になる。つまり元からいた人、特に男性が駆逐されてヨーロッパ人に置き換わったことが分かる。(X染色体は男女とも引き継ぐ。)


日本人のY染色体にはハプログループD系統(Y染色体ハプログループ分類でYAPと呼ばれる変異の型を持つもののうちの「CTS3946」に定義されるもの)が多い。アイヌ87.5%、沖縄本島では20%~50%弱(波照間島0%、西表島5%)、本土では30%~40%。現在、このハプログループDは、日本列島・南西諸島やアンダマン諸島、チベット高原で高頻度に観察されるほかは、アジア、アフリカの極めて限られた地域で散発的にしか見つかっていない。チベットではD1a1-Z27276、日本ではD1a2a⁻M55、アンダマン諸島ではD1a2b-Y34537が高頻度である。これらのハプログループは、同じハプログループDに属していても、サブグループが異なるため、分岐してから5万3000年以上の年月が経ている。


ハプログループDは、現在の中国、朝鮮、東南アジアにおいて多数派的なハプログループO系統や、その他E系統以外のユーラシア系統(C,I,J,N,Rなど)とは分岐から7万年以上の隔たりがあり、非常に孤立的な系統となっている。D系統は東アジアにおける最古層のタイプと想定できるが、一つの説として東アジア及び東南アジアにO系統が広く流入した為、島国日本や山岳チベットにのみD系統が残ったと考えられている。


つまり大変古い人種がそのまま日本列島に残っているということでペルーの例のような置き換わり方は日本人はしていない。


出アフリカをした人類が日本列島に到達した時期はBC35000年。香坂山遺跡の打製石器から判断した結果だそうだ。「大型石刃・小型石刃・大型の尖頭器」の3種のセット。それはアフリカを出た新人がユーラシア大陸に入り、西から東へ拡散していく時に持っていた石器の組み合わせという。大陸で後期旧石器時代が始まった時の最古の石器の組み合わせである。その時期と地域は、おおよそで中東(レバント=4万8000年前)、中央アジア(4万5000年前)、中国北部(4万4000年前)、朝鮮半島(4万2000年前)などと時代を下りながらつながってゆき、それぞれ同じ内容の石器のセットが見つかっている。


その人類が縄文人となるのだが国立遺伝学研究所の斉藤成也教授によれば日本人のルーツは縄文人からの独自進化だと言う。Y遺伝子が置き換わっていないという事は南米のような制服のされ方をしていない。


朝鮮半島の南部には縄文土器(曽畑式土器)が出土する。BC5000年半島に南から縄文人が入り、BC2000年半島に北から遊牧民が入り次第に縄文人は駆逐される。半島南部にはY染色体にはハプログループD系統が少し出るらしい。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ただのメモ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事