本屋で見かけて、あれっと思う。
生活の友社の美術雑誌『美術の窓』の毎年恒例の「必見!!今年の展覧会」特集+「展覧会入場者数ランキング」記事掲載号が発売されている。
年明け1月発売の2月号恒例の企画ではなかったのか。今まではそのとおり。本年は、年内発売の1月号の企画。1ヶ月前倒し。
最近、翌年の展覧会を特集する雑誌が結構な数出版されている。芸術新潮も、昨年より12月号を翌年の展覧会特集号としている。それらの影響で今年の2月号は売れ行きが芳しくなかったのだろうか、その対策としての1ヶ月前倒しなのだろうか。
「必見!!今年の展覧会」は、全国を網羅した300展を紹介しているようだ。1ヶ月前倒しにより掲載できなかった展覧会もあるのだろうか、そこはあまり変わらないのだろうか。
「展覧会入場者数ランキング」は例年なら12月末締めだが、今年は11月末締めと中途な期間での集計である。
入場者数の1位は、森美術館の「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」、2位は同じく森美術館の「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」。どちらも私は行っていない。確かに評判になっていたのは聞こえていたけれど、展望台込みの入場者数だよねえ。3位は日本科学未来館の「デザインあ展 in TOKYO」。こらも私は行っていない。なんか例年とは違った顔ぶれ。
仮に例年どおり12月末締めでも、秋の上野の大型西洋美術展、フェルメール、ムンク、ルーベンスの会期は来年までなので、トップ3に変わりはない。
1日あたりの入場者数トップ3は、奈良博の「第70回正倉院展」、東博の「仁和寺と御室派のみほとけ」展、東博の「縄文」展。12月末締めなら、国立新美術館の「生誕110年 東山魁夷展」がトップ3入りする。
なお、「正倉院展」は、ここ2年、2016年は東京都美の「若冲」展、2017年は京博の「国宝」展に次ぐ2位に甘んじていたが、2018年は節目の「第70回」、5年ぶりの14千人台を達成し、2位に倍以上の差をつけて、3年ぶりの1位獲得である。「第70回」ですか、私は一度も行ったことがない。
さて、『美術の窓』2019年1月号、正月休みまでには購入するつもりでいる。