カラヴァッジョ展
2019年10月26日〜12月15日
名古屋市美術館
「カラヴァッジョ展2019-20」の図録(名古屋版?の別冊を含む)に掲載されている作品は、出品・取りやめ・展示断念をあわせて53点。
カラヴァッジョ13点、周辺画家40点(うち「カラヴァッジョ?」表示2点)である。
所蔵者別で見る。
(C=カラヴァッジョ、周辺=周辺画家、を示す)
ローマ、ボルゲーゼ美術館
7点(C4点、周辺3点)
ローマ、カピトリーノ絵画館
展示断念:2点(C1点、周辺1点)
ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館
展示断念:1点(C1点)
展示断念の懸念?:1点(C1点)
ローマ、サン・ルカ・国立アカデミー
2点(周辺2点)
展示断念:1点(周辺1点)
ローマ、サン・パウロ・フオーリ・レ・ムーラ教会
1点(周辺1点)
ローマ、ジェス聖堂
展示断念:1点(周辺1点)
ローマ、サン・フランチェスコ・ア・リーパ修道院
展示断念:1点(周辺1点)
パレストリーナ、司教区博物館
1点(C1点)
カメリーノ、サンタ・マリア・イン・ヴィア聖堂
展示断念:1点(周辺1点)
クレモナ、アラ・ポンツォーネ市立美術館
取りやめ:1点(周辺1点)
トリノ、サバウダ美術館
3点(周辺3点)
トリノ、市立古典美術館マダマ宮
取りやめ:1点(周辺1点)
フィレンツェ、パラティーナ美術館
2点(C1点、周辺1点)
ウフィツィ美術館
1点(周辺1点)
ナポリ、市立フィランジェリ美術館
2点(周辺2点)
展示断念:1点(周辺1点)
ナポリ、サン・マルティーノ美術館
2点(周辺2点)
ナポリ、ジロラミーニ教会絵画館
1点(周辺1点)
個人蔵
20点(C4点、周辺16点)
ボルゲーゼ美術館の貢献度が光る。
ボルゲーゼ美術館が所蔵するカラヴァッジョ作品6点のうち4点も出品してくれる。かつ、3会場とも2点ずつの出品となるよう配慮してくれている。さらに、周辺画家作品も3点出品。
名古屋展のボルゲーゼ美術館所蔵カラヴァッジョは、晩年作《ゴリアテの首を持つダヴィデ》と《洗礼者聖ヨハネ》。
2点が並んで展示される様は、神々しい。日本で邂逅できるとは。
それぞれ作品前に3人掛けのソファーも用意されていて、座りながらの鑑賞ができるのもありがたい。
また、周辺画家の3点。
冒頭に登場、ハートフォードの画家による大きな静物画は、ダルピーノ工房時代の若きカラヴァッジョの手が入っているかも、と常に言われる作品。
アンニバーレ・カラッチ作のトローニー(イタリア絵画にこの言葉は使わないか)、笑う若者。
グエリエーリ作、エロティックはごく控えめの《ロトと娘たち》、足元に置かれたランプの灯りによって照らされる夜景場面。
いずれも興味深い作品。