池田学展
「The Pen―凝縮の宇宙―」
2017年9月27日〜10月9日
日本橋高島屋8階ホール
朝日新聞の宣伝もあり、相当の混雑が予想される展覧会。日・時間帯によっては、作品を全く鑑賞できないだろう。で、それほどにはならないと考えた会期初日の夜間に訪問する。正解である。
わずか1mmに満たないペン先の線で壮大な世界を描き出すアーティスト、池田学(1973〜)。
1日に約10センチ四方の面積しか描くことができない緻密な描写とスケールの大きな構成が、現実を凌駕するような異世界の光景を現出させる。
1998-2016年制作の約120点が出品。
写真撮影可能な作品を用意してくれている。縦300cm×横400cmの大作である最新作。
《誕生》
2013-16年
紙にペン、インク、透明水彩
佐賀県立美術館蔵
全体
部分
法廷画家として、朝日新聞で10年にわたり法廷画家の仕事もしていたとのことで、掲載紙面とともに、スケッチ、原画が展示されていて、物珍しく見る。オウム真理教裁判、裁判員制度導入、秋葉原無差別殺人事件裁判など。
今後の一層の活躍が期待されている画家、私も少し鑑賞力をつけたいところ。
《興亡史》
2006年
紙にペン、インク
高橋コレクション蔵