東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

雑記その3

2020年03月16日 | 展覧会(日記)
   2/26発表(2/27開始)の国立博物館から始まった各地の美術館・博物館の臨時休館。
   最初の期日である3/15or3/16を控え、次々と新たな発表がなされた。
   大半の美術館・博物館は、想像どおり臨時休館を延長。3/31まで、あるいは、当面の間、休館するというもの。
 
 
   臨時休館により、会期途中での閉幕となる展覧会が相次いだ。
 
例えば
 
東京国立博物館
「出雲と大和」展
会期:1/15〜3/8  →  2/26終了
 
Bunkamura
「ソール・ライター」展
会期:1/9〜3/8  →  2/27終了
 
東京都美術館
「ハマスホイとデンマーク絵画」展
会期:1/24〜3/26  →  2/29〜3/16休館 
→3/31まで休館、本展中止(結果2/28終了)
 
東京オペラシティアートギャラリー
「白髪一男」展
会期:1/11〜3/22  →  2/29〜3/16休館 
→当面の間休館、本展中止(結果2/28終了)
 
神奈川県立近代美術館鎌倉別館
「関根正二展」
会期:2/1〜3/22  →  3/4〜3/16休館
→3/31まで休館、本展中止(結果3/3終了)
 
 
   太田記念美術館の展覧会も会期途中での終了となるが、リベンジ宣言も付されている。
 
太田記念美術館
「鏑木清方と鰭崎英朋」展
会期:2/15〜3/22  →  3/1〜3/16休館  
→3/31まで休館、本展中止(結果2/29終了)
「会期は未定ではありますが、同じ展示内容にて再び開催いたします。」
 
 
   臨時休館により、残す会期があと1日となっていた国立新美術館「ブダペスト」展は、なんと会期の延長も発表!
   しかし、臨時休館の延長により、再開は厳しそうな情勢である。
 
国立新美術館
「ブダペスト」展
会期:12/4〜3/16  →  3/1〜3/15休館
→会期延長12/4〜3/29、当面の間休館
「ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリーをはじめとする関係各位のご理解とご協力のもと、会期を3月29日(日)まで延長いたします。」
「再開の時期は改めてご連絡します。」
 
 
   臨時休館の延長により、残す会期があと僅かとなった展覧会。
   例えば、東京ステーションギャラリー「バルセロナ」展(臨時休館3/31まで、会期4/5まで)、江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」(臨時休館3/31まで、会期4/5まで)など。
 
 
   開幕して直ぐに休止となった展覧会。
   例えば、東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」(2/26開幕→2/29から休館)や、三菱一号館美術館「画家が見たこども展」(2/15開幕→2/28から休館)など。
 
 
   当初予定の開幕日を過ぎて、今も開幕日未定のままの展覧会。
   例えば、国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(3/3開幕予定→未定)、国立新美術館「古典×現代2020 時空を超える日本のアート」展(3/11開幕予定→未定)、東京国立博物館「法隆寺金堂壁画と百済観音」展(3/13開幕予定→未定)など。
   特に東博のは会期が短い(5/10まで)だけにどうなるか。
   Bunkamura「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」展(3/18開幕予定→3/18,19は休館、3/20以降は未定)のように継続検討中のところもある。
 
 
   そんななか、再開を発表する美術館もある。
 
アーティゾン美術館
「見えてくる光景  コレクションの現在地」展
会期:1/18〜3/31  →  3/3〜3/15休館→3/17から再開
「当館は日時指定予約制なので、時間枠の人数を制限することにより、展覧会をゆったりと鑑賞していただける環境になっています」
「また展示室は最新の置換空調システムを採用していますので、常時、空気が入れ替わる仕組みになっています」
 
原美術館
「森村泰昌」展(会期:1/25〜4/12)も、臨時休館を延長(2/29〜3/13→〜3/17)したうえで、3/18からの再開を発表している。
 
 
   この週末に予定どおりに開幕した展覧会もある。
 
府中市美術館
「ふつうの系譜 ー 京の絵画と敦賀コレクション」展
会期:3/14〜5/10
「3月14日(土曜日)より、開館(企画展・常設展ともに開催)します。 なお、3月中に予定しておりましたイベント(レクチャー等)については、中止といたします。」
お客様へのお願い 
 ・マスクもしくは咳エチケット用のハンカチ等をご用意ください。展示室ではマスクを着用するなど、感染予防対策をお願いいたします。 
・37.5度以上の発熱や咳が続くなど、体調にご不安のあるお客様は、ご来館をご遠慮ください。 
・観覧時には、ほかのお客様と一定の距離を保つようお努め下さい。 
・展示室の混雑を避けるため、一時的に入場を制限させていただく場合がございます。」
 
 
山種美術館
「桜 さくら SAKURA 2020」展
会期:3/14〜5/10
「【特別展】桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!―」は予定通り、3月14日(土)より開催いたします。」
 
 
板場区立美術館
「深井隆  -  物語の庭-」展
会期:3/14〜5/10
(当初開幕予定3/7を3/14に変更)
 
 
 
   臨時休館することなく開催を継続している展覧会もある。
 
例えば、
 
永青文庫
「古代中国・オリエントの美術-国宝"細川ミラー"期間限定公開-」展覧会
2020年2月15日〜4月15日
 
練馬区立美術館
「背く画家   津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」展
2020年2月21日〜4月12日
 
弥生美術館
「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」展
2020年1月7日〜3月29日
 
日本民藝館
「祈りの造形 沖縄の厨子甕を中心に」展  
2020年1月12日〜3月22日
 
 
   首都圏以外で気になっていた兵庫県立美術館「ゴッホ展」は、再開を発表。上野の森美術館とは環境が違うからなあ。
 
兵庫県立美術館
「ゴッホ展」
会期:1/25〜3/29  →  3/4〜3/15休館→3/17から再開
 
 
   3/21にリニューアル・オープンを予定していた京都市京セラ美術館は、開館日を4/4に延期することを発表している。
 
 
   欧米の美術館も、次々と臨時休館を発表している模様。
   早く正常化してほしいが、まだその時期は見通せない。


2 コメント

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残念ですね (てんちゃん)
2020-03-16 08:59:38
 ロンドンナショナルギャラリー展は、大阪で見に行くつもりでした。海外からきているものは、スケジュールがずれるということはないでしょうね。東京はかなり厳しくなりましたね。

アーティゾン美術館が予約制ということは知りませんでした。でもあまり混まない美術展なら、予約制を使ってオープンさせてもいいのではと思います。

 
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残念です。 ()
2020-03-16 21:36:34
てんちゃん様
コメントありがとうございます。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展、非常に楽しみにしていました。上野自身の準備は整っている、あとは開幕するだけ、でもいつ開幕できるか見通しが立たない。仮に東京がダメでも大阪で開催できるのであれば遠征する、万が一の場合は(実現可能性は別として)ロンドンへ行けば観れる、世界各地から作品を集めた回顧展ではないことが慰めです。もし大阪で開催できるようであれば、国立西洋美術館が2020年10月から予定する長期休館の時期を後ろにずらして、大阪の後に開催する案はどうでしょうか。関係者との調整が極めて困難でしょうけれども。
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