奈良国立博物館の毎秋恒例の正倉院展。
戦後まもない昭和21年(1946年)に第1回目を開催。
以降、東博にて正倉院宝物展を開催した昭和24年(1949年)、昭和34年(1959年)、昭和56年(1981年)を除いて毎秋開催。今年(2019年)で第71回目となる。
この度、通算の入場者数が1千万人を突破したという。
また、今年の入場者数についても、11/8に会期14日目で20万人を突破したという。1日あたり14千人台である。
ちなみに、東博の「正倉院の世界」展も、偶然にも同じ日に同じ入場者数(11/8に20万人)を突破したらしいが、こちらは会期23日目である。1日あたり8千人台、今後さらに増えるだろうが、御本家には到底及ばない。
そのような尋常ならざる1日あたり入場者数を毎年記録する正倉院展。
1日あたり入場者数については、年間1位が定位置。
たまに年間2位になる年もあるが、正倉院展を上回るような展覧会は、その混雑ぶりが社会ニュースになるほど。
そんな正倉院展の平成時代の入場者数を確認する。
【凡例*】
回数、開催年和暦(西暦)、出陳件数
入場者数
1日あたり入場者数(会期日数)、その年間順位
(その年に正倉院展と首位争いをした展覧会名)
*第57回以降。第56回以前は他展との比較データなし。
第71回 R01(2019) 41件【後日追記】
277,133人
13,856人(20日間)
第70回 H30(2018)56件
245,832人
14,461人(17日間)年間1位
(2位:東博「仁和寺と御室派のみほとけ」展 6,751人)
第69回 H29(2017)58件
217,053人
12,768人(17日間)年間2位
(1位:京博「国宝展」13,010人)
第68回 H28(2016) 64件
208,614人
12,271人(17日間)年間2位
(1位:東京都美「若冲展」14,395人)
第67回 H27(2015) 63件
221,189人
13,011人/日(17日間) 年間1位
(2位:東京都美「モネ展」10,180人)
第66回 H26(2014) 59件
269,348人
13,467人/日(20日間)年間1位
(2位:東博「日本国宝展」8,228人)
第65回 H25(2013) 66件
246,269人
14,486人/日(17日間) 年間1位
(2位:国立西洋美「ラファエロ展」6,341人)
第64回 H24(2012) 64件
238,019人
14,001人/日(17日間) 年間1位
(2位:東京都美「マウリッツハイス美術館展」10,680人)
第63回 H23(2011) 62件
239,581人
14,093人/日(17日間) 年間1位
(2位:東博「空海と密教美術」9,023人)
第62回 H22(2010) 71件
294,804人
14,740人/日(20日間) 年間1位
(2位:東博「長谷川等伯」11,251人)
第61回 H21(2009) 66件
299,294人
14,964人/日(20日間) 年間2位
(1位:東博「国宝 阿修羅展」15,960人)
第60回 H20(2008)69件
263,765人
15,515人/日(17日間) 年間1位
(2位:東博「国宝 薬師寺展」12,762人)
第59回 H19(2007) 70件
248,389人
14,608人/日(17日間)年間1位
(2位:東博「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」10,071人)
第58回 H18(2006) 68件
283,515人
14,175人/日(20日間) 年間1位
(2位:東博「プライス・コレクション展」6,446人)
第57回 H17(2005)69件
234,391人
13,717人/日(17日間) 年間1位
(2位:九州博「美の国 日本」10,278人)
第56回 H16(2004) 75件
131,978人
7,763人/日(17日間)
第55回 H15(2003)66件
143,904人
8,464人/日(17日間)
第54回 H14(2002) 71件
141,381人
8,361人/日(17日間)
第53回 H13(2001)75件
166,002人
9,764人/日(17日間)
第52回 H12(2000) 78件
116,943人
6,879人/日(17日間)
第51回 H11(1999) 76件
151,351人
7,567人/日(20日間)
第50回 H10(1998) 74件
132,739人
7,807人/日(17日間)
第49回 H9(1997) 73件
138,919人
8,171人/日(17日間)
第48回 H8(1996) 75件
142,787人
8,399人/日(17日間)
第47回 H7(1997) 75件
180,602人
9,030人/日(20日間)
第46回 H6(1996) 72件
133,814人
7,871人/日(17日間)
第45回 H5(1995) 74件
162,986人
8,149人/日(20日間)
第44回 H4(1994) 75件
145,243人
8,543人/日(17日間)
第43回 H3(1993) 77件
163,491人
9,617人/日(17日間)
第42回 H2(1992) 79件
212,222人
10,611人/日(20日間)
第41回 H1(1991) 81件
155,530人
9,148人/日(17日間)
昭和52年以降10千人台を維持していた1日あたりの入場者数は、平成に入ってから減少傾向となる。
それでも7〜8千人台と充分に混雑していた展覧会であったが、平成17年(2005年)からは別次元に突入した。
これは、独立行政法人化と平成17年から読売新聞社が関わったことが背景にあるらしい。
数字上は、若冲展2016、京博国宝展2017が毎年繰り広げられているようなものである。
そんな正倉院展を、ついに初訪問します。
(参考:昭和時代)
1回:S21 147千人 20日間
2回:S22 72千人 20日間
3回:S23 48千人 13日間
4回:S25 40千人 14日間
5回:S26 21千人 10日間
6回:S27 41千人 14日間
7回:S28 49千人 14日間
8回:S29 43千人 14日間
9回:S30 39千人 14日間
10回:S31 60千人 14日間
11回:S32 36千人 14日間
12回:S33 34千人 14日間
13回:S35 42千人 15日間
14回:S36 46千人 15日間
15回:S37 51千人 15日間
16回:S38 48千人 15日間
17回:S39 111千人 15日間
18回:S40 60千人 15日間
19回:S41 84千人 15日間
20回:S42 81千人 15日間
21回:S43 74千人 15日間
22回:S44 74千人 15日間
23回:S45 93千人 15日間
24回:S46 80千人 15日間
25回:S47 107千人 15日間
26回:S48 127千人 15日間
27回:S49 130千人 15日間
28回:S50 146千人 15日間
29回:S51 138千人 15日間
30回:S52 180千人 15日間
31回:S53 160千人 15日間
32回:S54 174千人 15日間
33回:S55 155千人 15日間
34回:S57 177千人 15日間
35回:S58 156千人 15日間
36回:S59 153千人 15日間
37回:S60 185千人 17日間
38回:S61 184千人 17日間
39回:S62 162千人 17日間
40回:S63 161千人 17日間