2020.1.18実施 大学入試センター試験
世界史B
第1問 A
中世後期のフランドルは、イタリアと並んで、商業的にも文化的にも繁栄した地域であった。なかでも、フランドルを代表する都市ブルッヘ(ブリュージュ)はヨーロッパの交易の中心であり、多くの国際商人が集まっていた。ファン=エイク兄弟(ファン=アイク兄弟)の弟ヤンは、ブルゴーニュ公お抱えの③宮廷画家となり、ブルッヘで活躍した。また、彼はイタリア商人の依頼を受けて「アルノルフィーニ夫妻の像」(下図参照)を制作している。彼の油彩の技法はイタリアなどでも絶賛され、その後の絵画に影響を与えることになった。
問3 下線部③に関連して、宮廷の文化について述べた文として正しいものを、次の1〜4のうちから一つ選べ。
1 王羲之は、宮廷の女性の心得を説いた文章を基に「女史箴図」を描いた。
2 中世ヨーロッパの宮廷で、吟遊詩人が恋愛をテーマとした叙情詩をうたった。
3 17世紀のスペインの宮廷で、画家モネが活躍した。
4 サンスーシ宮殿は、ゴシック様式を代表する建築である。
「女史箴図」部分図
【私的改問】
問3 下線部③に関連して、宮廷の文化について述べた文として正しいものは、次の1〜4のうちいくつあるか。
1 顔真卿は、宮廷の女性の心得を説いた文章を基に「祭姪文稿」を描いた。
2 中世ヨーロッパの宮廷で、琵琶法師が恋愛をテーマとした叙情詩をうたった。
3 15世紀のフランスの宮廷で、画家レオナルド・ダ・ヴィンチが活躍した。
4 シェーンブルン宮殿は、ルネサンス様式を代表する建築である。
2020年は、「ファン・エイクとブルゴーニュ公国文化」記念年。
ヤン・ファン・エイクの絵画作品
ヤン・ファン・エイクの絵画作品ほぼ全てを、オンラインにて詳細に確認できる凄サイトが。
— Hiroshi Kumazawa (@kmzwhrs) January 18, 2020
All Painted Works and Miniatures by Jan van Eyck Accessible Online - https://t.co/effcGGIRX4 @CODARTより