美術散歩途中の16時過ぎ、時間に余裕があり、東京国立博物館に寄る。
日本国宝展の終了直後の東京国立博物館である。
日本国宝展終了後の東博は、
1)平成館は、リニューアルのため、2014年12月8日~2015年6月まで休館(2階 特別展示室は4月下旬オープン予定)。
2)東洋館は、展示環境整備のため、2014年12月8日~2015年1月1日まで休館。
オープンしているのは、本館と法隆寺宝物館と、半分オフ状態。
平成館は、2階は「鳥獣戯画」展の開催まで休み、1階の考古展示室、企画展示室は同展の終了まで休みということらしい。
16時過ぎという時間にもかかわらず、結構な数の、それもほとんど女性の入場者があって、なぜか揃って表慶館に向かっている、と不思議に思ったら。
以下の催しが開催されている。
エルメス「レザー・フォーエバー」
2014年12月2日~12月23日
東京国立博物館 表慶館
エルメスが東博の場所を借りて、の催しとのことである。
なるほど、女性が揃って向かうわけである。
東博は、今は半分オフ状態だが、1月から再活動する。
1)博物館に初もうで
1月2日~1月12日
12年目となる新年企画、今回の目玉は長谷川等伯の国宝≪松林図屏風≫。
2)黒田記念館のリニューアルオープン
2012年からの耐震工事を終え、1月2日からリニューアルオープン。
通常の黒田記念室での黒田作品の展示のほか、新設の特別室では、新年、春、秋の年3回各2週間、代表作≪読書≫≪舞子≫≪智・感・情≫≪湖畔≫が公開されるという。
同館への入場は無料。
公開日も拡大、以前の週2日の限定公開から、東博本体の開館日と同じになるようだ。
3)特別展「3.11大津波と文化財の再生」
1月14日~3月15日
本館 特別2室・特別4室
4)特別展「みちのくの仏像」
1月14日~4月5日
本館 特別5室
さて、本館の総合文化展を巡る。
日本国宝展は終了したが、通常の総合文化展だと国宝はいくつ見れるのか、と数える。
気づいた範囲では6点。
2階の国宝室では、
雪舟筆≪破墨山水図≫
2階
≪金銅製沓≫
≪人物画像鏡≫
≪線刻蔵王権現像≫
撮影不可。
1階では、太刀が2点。
うち1点のみ写真を掲載。
今回のお気に入り。
1階18室展示の浅井忠の水彩画10点から2点
≪白川村≫
写生地は、京都の北白川。
≪ノメンターノ橋≫
浅井は留学から帰国の途次に、イタリアの美術巡礼を行った。
この橋はローマ東北部に今も残る。
テヴェレ川支流のアニエール川に架かる要害の機能をもった城門のようなレンガ造りの建造物である。