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会期1週間延長、「国宝 東京国立博物館のすべて」展

2022年12月07日 | 展覧会情報
国宝 東京国立博物館のすべて
2022年10月18日〜12月11日 → 〜12月18日
東京国立博物館
 
 
 12/5、東京国立博物館は「国宝 東京国立博物館のすべて」展の会期を1週間延長することを発表した。
 
会期延長のお知らせ(2022年12月5日発表)
 本展は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、事前予約制による入館者数を制限した運営を行ってきましたが、多くのお客様より観覧を希望される声をいただき、開館時間の延長、休館日の臨時開館など、更なる観覧機会の提供に努めてまいりました。
 この度、文化財保護の観点から展示作品の状態等を考慮したうえで、12月18日(日)まで、1週間に限って会期を延長することといたしました。なお、会期延長期間は作品保存上の理由から展示内容を調整しますので、12月11日(日)時点での展示作品のうち、一部は公開を終了します。会期延長期間中の展示作品は出品作品リストをご確認ください。「日時指定券」のご予約・ご購入等に関する詳細は展覧会公式サイトにてお知らせします。 
会期延長期間のスケジュール 
・12月12日(月)は休館 
・12月13日(火)~12月18日(日)は、本展のみ9時30分~20時まで開館。総合文化展は全日17時閉館。
 
 予約は、12/7(12/13-15分)&12/9(12/16-18分)開始。
 
 
 延長期間中の出品作品リストも発表。
 
・当初の会期終了予定日である12/11時点の展示作品の展示継続を基本としつつも、
・展示を継続できない作品は退場させる。
にとどまらす、
・前期限り展示作品の一部を復活させる。
のが、素晴らしい。
 
 
 延長期間中の第1部「東京国立博物館の国宝」の展示作品数を分野別に見る。
 
◎絵画
 21件のうち、6件
 (後期展示継続5件、3〜4週展示復活1件)
◎書跡
 14件のうち、8件
 (後期展示継続6件、前期展示復活2件)
◎東洋絵画
 4件のうち、2件(後期展示継続2件)
◎東洋書跡
 10件のうち、4件
 (後期展示継続1件、前期展示復活3件)
◎法隆寺献納宝物
 11件のうち、10件(後期展示継続10件)
◎考古
 6件のうち、6件(後期展示継続6件)
◎漆工
 4件のうち、2件(後期展示継続2件)
◎刀剣
 19件のうち、19件(後期展示継続19件)
●総計
 89件のうち、57件。
 
と、3分の2近くを見ることができる。
 
 当初会期期間と比べた延長期間の展示点数は、展示替えにより「書跡」は維持するものの、展示替えによっても「絵画」「東洋書跡」が若干減少する。それ以外の分野は、後期展示から展示替えはない。
 
 
 延長期間の「絵画」展示作品を確認する。
 12月11日時点の展示作品について、「◯は継続、×は退場」を示す。
 
◯《洛中洛外図屏風(舟木本)》岩佐又兵衛筆
×《観楓図屏風》狩野秀頼筆
×《楼閣山水図屏風》池大雅筆
×《普賢菩薩像》平安時代12世紀
◯《十六羅漢像》4幅 平安時代11世紀
◯《千手観音像》平安時代12世紀
×《地獄草紙》平安時代12世紀
×《餓鬼草紙》平安時代12世紀
×《扇面法華経冊子》平安時代12世紀
◯《竹斎読書図》伝周文筆
◯《破墨山水図》雪舟等楊筆・自序
 
【3〜4週展示の復活】
◎《一遍聖絵 巻第七》方眼円伊筆
 
 
 第2部「東京国立博物館の150年」についても、絵画作品などの一部が退場となる模様。
 
 
 国宝・重要文化財の公開日数ルールは、絵画や書跡への影響が大きいようだ。
 
・年間移動回数は、2回以内
・年間公開日数は、延べ60日以内。
 ただし、褪色や材質の劣化の危険性が高いものについては延べ30日以内。
 特に個々の保存状態に問題がない、材質が石、土、金属などで作られたものについては、延べ150日以内。
 
 
 ちなみに、延長期間中の「国宝スタンプラリー」について。
 
 「東博国宝博士認定書」の引換は12月11日で終了する。
  ただし、スタンプの押印、「東京国立博物館の国宝カード」の引換および抽選の受付は、12月18日まで延長する。
 スタンプは、期間④「竜首水瓶」のスタンプが押印できる。
 
 私のように《一遍聖絵 巻第七》だけを見ていない形となっている者が、延長期間に訪問したとしても、「東博国宝博士認定書」はもらえないということ。当然そうなるであろう。


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