フェルメール
《真珠の耳飾りの少女》
1665年、マウリッツハイス美術館
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》を所蔵するマウリッツハイス美術館が、4月28日、これまで行ってきた同作品の科学的調査にて判明した事項を公表した。
1 背景
単なる黒の背景ではなかった。
画家は、背景に緑のカーテンを描いていた。しかし、数世紀の時間の経過により、黒く色褪せて消えてしまった。
2 構図
少女の耳、スカーフの上部、首筋の位置をずらし修正していた。
3 真珠ではない
真珠は「眼の錯覚」。
白い顔料の半透明で不透明なタッチにより描かれている。
真珠を耳から吊るすフックは描かれていない。
4 まつ毛
肉眼では見えないが、少女の目の周りに小さなまつ毛を描いていたことが明らかになった。
なお、ほくろ、傷跡、そばかす等はない。
私的には、画面左上隅に画家の署名「IVMeer」があることを初めて知る。2012年に上野で観たが全く気がつかなかったなあ。