フェルメール展
2019年2月16日〜5月12日
大阪市立美術館
ヘラルト・ダウ(1613〜75)
《本を読む老女》
1631〜32年頃
アムステルダム国立美術館
ダウはレンブラントの弟子のひとり。老女の顔、皺のある手、帽子や襟の毛皮などが驚くほど細密に描かれ、読んでいる聖書のページは「ルカによる福音書」19章であることもわかる。その教えは、この世の財産は貧しき者たちと共有するのがキリスト教徒の務めというものである。【東京展の小冊子より】
さて、アムステルダム国立美術館所蔵の絵画作品で、本作品と同じくらいかそれ以上印象的な年配の女性を描いた作品を探してみる。
以下、7選(いずれも本展非出品作)。
レンブラント(1606〜69)
《山羊を盗んだアンナを非難するトビト》
1626年
アムステルダム国立美術館
仕事の手間賃のかわりに受け取った山羊を実は盗んだのではないかと疑う亭主を諌めたアンナ。
レンブラント(1606〜69)
《本を読む老婦人、おそらく女預言者ハンナ》
1631年
アムステルダム国立美術館
モデルは画家の母親、と昔から言われているらしいが、それを確認するすべはない。
ヤン・リーフェンス(1607〜74)
《本を読む老婦人》
1626〜33年
アムステルダム国立美術館
近寄りがたい雰囲気の老女。
ニコラス・マース(1634〜93)
《祈る老婦人「はてしない祈り」》
1631〜32年頃
アムステルダム国立美術館
食事に手をつけることは永遠にないかのような老女。
ヘンデリック・ブルーマールト(1601〜72)
《卵売りの老女》
1632年
アムステルダム国立美術館
卵の品質の良さを訴求しているかのような老女。
モゼス・テル・ボルフ(1645〜67)
《老女》
1655〜67年
アムステルダム国立美術館
22.2×17.5cmの小サイズ作品。
ハブリエル・メツー(1629〜1667)
《瞑想する老婦人》
1661〜63年頃
アムステルダム国立美術館
ひょっとすると居眠りしているのかもしれない老女。