ル・コルビュジエ
絵画から建築へ - ピュリスムの時代
2019年2月19日〜5月19日
国立西洋美術館
1918年、新たな芸術、と意気込む、ふたりの若い芸術家。第一次世界大戦が終了し、時を同じくして活動を本格化させ、第二の隆盛期を迎えるキュビスムと対峙する。そして陥落する。
ひとり、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレは、その経験も養分としながら、ル・コルビュジエとして大建築家の道を歩んでいく。本展には、その後の建築作品の模型や関連資料も展示される。一方で、「人は私を建築家としてしか認めない。人は私を画家としては認めたがらない。それにもかかわらず、絵画を通じてこそ、私は建築に到った。」などと言っているらしい。貪欲。
もうひとり、画家アメデ・オザンファンのその後については、本展では語られない。図録には記載があるのだろうか。個人的に初めて聞く名前だし、評価されることなく、そのときの傷が癒えないままの芸術人生を勝手に想像してしまう。後味が悪い。
欧米の美術館が所蔵するピカソ、ブラック、レジェ、グリスの1920年代のキュビスム作品も出品されていて、お得感あり。
本展の会場は、本館展示室。いつもは常設展示室として18世紀以前の作品を展示する展示室である。いつもは常設展の入口から入場し、新館展示室に入る(または入口に戻る)形で退場する。
常設展は、本展会期中、新館展示室のみで開催される。いつもは常設展の出口から入退場する。新館の展示は、いつものとおり19・20世紀作品。本展会期中、18世紀以前の作品を見ることはできない。だからといって、観覧料軽減などの措置はない。
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