ラファエル前派からウィリアム・モリスへ
2011年6月4日~7月14日
目黒区美術館
本展は昨年10~12月に横須賀美術館で開催されていましたが、パスしました。
最近、目黒に巡回すると知り、目黒なら、と行ってきました。
「油彩、水彩、ドローイング、ステンドグラス、陶器、家具など約100点」の展示とあったので、
後者(工芸)が多いのかなあ、と勝手に思い込んでいました。
が、意外にも前者(絵画作品)が中心となった構成でした。
特に、ラファエル前派の中心画家4名は、
ウィリアム・ハント「キリストと二人のマリア」
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「マリゴールド」
ジョン・エヴァレット・ミレイ「めざめ」
バーン=ジョーンズ「プシュケを救い出すクピド」
といった「なかなか立派な」油彩画を軸に据えて、
油彩、水彩(色彩豊かな作品が多い)、ドローイング等の絵画作品が
ハント 計5点、
ロセッティ 計12点
バーン=ジョーンズ 計16点
も展示されています(ただし、ミレイは上記1点のみ)。
また、私は名前も聞いたことがなかったのですが、
ウィリアム・ダイス、アーサー・ヒューズ、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス等の油彩画もポイントのようです。
個人的には、ハントの「幼いキリストと寺院の博士たち」(のゴテゴテぶり)が面白かった。
(ラファエル前派には疎いのですが、おそらく日本で開催される展覧会としては、)
バランスがとれた、かつ、レベルも結構充実した出品内容ではないでしょうか。
(横須賀美術館時よりは出品点数が16点ほど減少したとはいえ)
ラファエル前派に関心のある方ならば、楽しめると思います。