本日2018/3/21、大阪・中之島のフェスティバルタワー・ウエスト4階に、中之島香雪美術館が開館する。
昨年1月の関西プチ美術旅行時、最初に大阪市立東洋陶磁美術館で「台北 國立故宮博物院―北宋汝窯青磁水仙盆」展を鑑賞し、次の目的地・国立国際美術館に向かって中之島を歩いていたところ、新しい立派な高層ビルの壁に「香雪美術館」の表示があることに気づく。
「香雪美術館」の名は聞いたことがあるけど、大阪にあるとは、それもこんな中心部にあるとは、今日は行けないが、そのうち行こうかなあ、と思いつつ通り過ぎる。
後日確認、「香雪美術館」は神戸市・御影にあること、大阪の「香雪美術館」は神戸の本館に次ぐ2館目の美術館であり、まだオープン準備中であることを知る。
それから1年、本日、ついにオープン。
朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933年)が収集した日本と東アジアの古美術品を所蔵する美術館。重要文化財19点、重要美術品23点を含む。
約1年間、開館記念展として村山コレクションの全容を5期に分けて紹介するという。
中之島香雪美術館開館記念展
珠玉の村山コレクション
〜愛し、守り、伝えた
I 美術を愛して
2018年3月21日〜4月22日
II 美しき金に心をよせて
2018年4月28日〜6月24日
III 茶の道にみちびかれ
2018年7月7日〜9月2日
IV ほとけの世界にたゆたう
2018年10月6日〜12月2日
V 物語とうたにあそぶ
2018年12月15日〜19年2月11日
1期の主な出品作
美濃「志野茶碗 銘 朝日影」(桃山時代、17世紀)
重文「病草紙 の幻覚をみる男」(平安~鎌倉時代、12世紀)
重文「二河白道図」(鎌倉時代、13~14世紀)
重文 (伝)周文筆「瀟湘八景図屏風」(室町時代、15世紀)
曾我蕭白筆「鷹図」(江戸時代、1767年頃)、
重文 梁楷筆「布袋図」(南宋時代、13世紀)
2期の主な出品作
重文「稚児大師像」(鎌倉時代、13世紀)
重要美術品 長谷川等伯筆「柳橋水車図屏風」(江戸時代、16〜17世紀)
重文「レパント戦闘図・世界地図屏風」(江戸時代、17世紀)
次の関西プチ美術旅行時の訪問先有力候補として考えたい。