SAKUSAKUです。
8月31日、9月20日関西建設アスベスト訴訟京都1陣・大阪1陣の大阪高裁判決が出されました。
判決は国と企業の責任を重く認める原告勝利判決を勝ち取りました。
この大阪高裁判決で国の断罪は10回目となり、裁判史上例がないと弁護団は指摘します。メーカー責任についても3つ目の高裁判決となり、共同不法行為として広く責任を認めました。
「一人親方」についても、労働者と同様に建築現場で働き、アスベスト被害を受けた実態を直視して、国賠法上の保護範囲に含まれるとして国の責任を認めました。一人親方を救済する判決が高裁で3度連続全員救済への道筋を確かなものとした点で、大きな意義があります。
さらに石綿含有建材の普及は国の住宅政策に起因し、危険性を認識していながら製造を禁止せず、根本的に被害を広げたと国の責任を厳しく断罪し、初めて国の責任割合を1/3から1/2としました。企業の寄与割合もこれまでよりも高く認めました。
国と建材メーカーの責任を認め、原告全員を救済する原告全面勝訴判決は、解決の枠組みに十分値するものです。国と建材メーカーは上告せず、今すぐ解決を決断するべきです。