くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

夏目漱石内坪井旧居の窓ガラスは割れていません

2016年05月19日 | 夏目漱石ゆかりの地

熊本地震で夏目漱石内坪井旧居も被害が出て、現在は閉館中です。

閉館中ですが、5月14日に行われた夏目漱石記念年のオープニング式典に合わせ、13、14、15日の三日間旧宅のお庭だけ見学することができました。

私は旧宅の手作りの板ガラスがどうなってのか気になって、気になって仕方なかったので行ってきました。

 

 

いつもなら門が開いているのに、この日も門は閉まったまま。

これを見ただけで寂しくなりました。休館日以外はいつも門が開いていましたからね。 

 

 

 

玄関の土壁が落ちていました(T_T) 

 

 

洋室の外壁も落ちています(T_T) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お庭からしかお部屋は見ることができませんでしたが、 手作りの板ガラスは割れていませんでした!!!

障子が破れていましたが、窓ガラスは大丈夫でした。よかったぁー  本当によかったぁー

ニュースで土壁が崩落したとか、洋室とのつなぎ目にすき間ができたなどの報道はありましたが、窓ガラスのことは一切触れていなかったので、どうなったか気になっていました。

もし、割れたら復元できないのよね? なんて頭の中をよぎるし・・・。

だから、窓ガラスに関してはひと安心です。

 

 

 

漱石先生が長女・筆子が誕生したときによんだ俳句の石碑

『安々と海鼠(なまこ)の如(ごと)き子を生めり』

これはしっとり建っていました。よかった!

 

 

筆子が誕生したときに、産湯として使われた井戸も健在です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも残念なことに崩れてしまったものも。

これらは破損していなければ、もう一度積むことができるかな? 

 

 

下のほうの色が違うから、これも動いたようです。 

 

 

建物の中には入れなかったので、どれほどの被害なのかわかりませんでした。

でも、必ず元に戻ると信じています。そしてまた全国の漱石ファンがここを訪れる日を私も楽しみにしています。

 

夏目漱石内坪井旧居
熊本市中央区内坪井町4-22

 

水前寺にある第三旧居は開園。しばらくはこちらで漱石先生を想ってください。

ジェーンズ邸の横にある夏目漱石第三旧居は一般開放しています

 

 

熊本市内観光施設開館状況
 
 ⇒ 詳細はこちらを参照してください(PDFファイル)

 少しずつですが、観光施設も開園できるようになりました。

 

観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』

http://www.k-yokatoko.com/

電話 096-356-2333




ジェーンズ邸の横にある夏目漱石第三旧居は一般開放しています

2016年05月15日 | 夏目漱石ゆかりの地

水前寺にある夏目漱石内第三旧居が熊本地震後一般公開しています。

地震前は家の中に入ることができなかったので、外から見るだけでしたが、今は中に入れるのでこの機会に是非足を運んでくださいませ。

 

夏目漱石内第三旧居
熊本市中央区水前寺(熊本洋学校教師ジェーンズ邸の横)

時間は9:30~16:30まで。無料。

※この情報は2016月5月14日のものです。

なおジェーン邸は地震で全壊しましたので入ることができません。これについてはこの後記事にしますね。

 

 

 

 

 

夏目漱石内第三旧居も何度は行きましたが、いつも外から見るだけでした。だから、中に入ることができるなんて夢のようでした。

この第三旧居は漱石が熊本に居た明治時代は飽託郡大江村(現在の熊本市中央区新屋敷1丁目)にありました。

この家から漱石は同僚の山川信次郎先生と玉名郡の小天村(おあまむら)(現在の玉名市天水町小天)へ旅行に行きました。

 

今までは、外から第三旧居を見ながら、草枕の最初の文章が浮かんできました。

山路を登りながら、こう考えた。

 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 

 

 

 でも、今回は中に入れるということで、舞い上がり草枕の一文が出てきませんでした(笑) 

玄関です。まさかこの中に入れるとは(@_@)

嬉しかったし、ありがたかったです。 

 

今まではこの窓ガラスの向こうから中を見ていました。

それが今回は中から外を見ることができました。 

 

 

 

 

ここに夏目漱石が住んでいたんだー  鏡子夫人も居たんだー  山川先生もここに来たんだー  

そして、『吾輩は猫である』に出てくる野蛮な書生・多々良三平のモデルとなった書生俣野君さんもここに住んでいたんだー なんてあれこれと頭の中をぐるぐる駆けめぐりました。

 

 

 

 

地震の被害です。

ここはひびが入ったり、一部の壁が落ちたりしましたが、家自体は大丈夫でした。被害が少なくて本当によかったです。

今年は漱石没後100年、来年が生誕150年に当たり、『夏目漱石記念年』のイベントが漱石ゆかりの地で開催されます。昨日(2016年5月14日)は全国オープニング式典が熊本で開催され、全国からたくさんの方が熊本にお越しになりました。今後も漱石ファンが熊本のゆかりの地を訪れると思われますので、第三旧居の公開は本当に嬉しいです。

 

夏目漱石内第三旧居

熊本市中央区水前寺

開館時間  9:30~16:30 

 

 

熊本市内観光施設開館状況(平成28年5月12日現在)
 
 ⇒ 詳細はこちらを参照してください(PDFファイル)

 少しずつですが、観光施設も開園できるようになりました。

 

観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』

http://www.k-yokatoko.com/

電話 096-356-2333