本当に大勢の方が、毎日災害復旧ボランティアに参加して下さっています。
学生さん・若い女性・私よりも大分先輩の方・外国人の方・・・
「この人、本当に土砂や瓦礫の撤去作業なんて出来るの?」と思う方も・・・
ボランティアは受付で5人程度のグループが作られ、ご依頼のあったお宅に
赴くのですが、ほんの短時間一緒に力を合わせて活動する事で、たちまち強い
連帯感が生まれてきます。
2回目に参加した時、受付に並んでいると、「やっほ~!」と呼ぶ声が。
初回に一緒になった20代の姉妹でした。
ここで、やはり前回一緒になった女性と、大学生の男の子とでチームを組んで
この日の作業へ。
この姉妹の妹さん、Tちゃんは、唇にピアス・髪は金髪といういでたちで、オイオイ
何しに行くの?と言うのが第一印象。(Tちゃん、このブログ見てないよね?見てたらゴメンね!)
で、とにかく明るい明るい!天真爛漫と言う言葉がぴったりの女の子です。
伺ったお宅は新築の家を津波に襲われ、室内は大方片付けられていましたが
大量の土砂が庭に堆積しておりました。これを掻き出すのがこの日の作業。
ご主人のお顔にも疲労の色が見て取れます。
ボランティアに入る私達には、当然の事ながら被災された方の心情を慮った
言動が求められます。
で、前述のTちゃんですが、ご主人を捕まえて、「ねぇねぇお父さん!見て見て!
綺麗になったでしょ!」「お父さん!ホラそっち持って!ヨイショ、ヨイショ!」果ては、
「お父さん、私、ここんち住みたい!」
ふと見るとご主人のお顔に笑顔が!
決して笑えない状況の中での、果てしなく続く復旧作業、のはずですが、
仲の良い親子のようにお話しながら芝生の上の土砂を掻き出ししています。
季節外れの雪が混じる冷たい雨が降り出したため、予定より早く作業を中断した
のですが、最後にご主人から「今年の夏、この庭でバーベキューするから、
必ず来てね。」と言われ、この日の作業を終えました。
被災地の復旧作業は、確かに瓦礫や土砂の搬出作業が多く、力仕事が要求
されます。私も最初は、「若い女の子なんて足手まといになるんじゃないの?」
と思っておりました。大いに反省です。当たり前の事ですが、外見や先入観で
判断するのは間違いです。私は延々と、土砂を一輪車で運びだしておりましたが
Tちゃんの存在の足元にも及びません。
一番大切なことは、技術や体力ではなく、力になりたい、元気になって欲しいと
願う気持ちなんだと、今更ながらに思い知らされました。
Tちゃん姉妹は、実は初日からず~っとボランティアに参加しているベテランさん。
私の方が「このおじさん、大丈夫かな?」と思われていたかも知れませんね
ちなみに、この日伺ったお宅も、なんと、Tちゃんもペットメモリアルあさひの
ご利用者様でした。