先日、妻が里帰りしてきました。
妻の実家は岐阜県の中津川市。南アルプスの最南端、恵那山の麓の
風光明媚な山間の街です。
旧中山道の宿場町として栄えたこの町には、今でも至る所にいにしえ
の文化が息づいています。
中でも和菓子は、江戸末期に朝廷から将軍家に降嫁された皇女和宮
に献上された事もある伝統産業で、今でも市内に100件程の和菓子
店が凌ぎを削っております。
その中でも代表的な郷土菓子がこれ。朴葉(ほおば)もち。
朴の葉という巨大な葉っぱで、餡をそば粉で作った餅で包んだ素朴
なお菓子です。それを枝のまんまきれいに包んで・・・
この手作り感がたまりません!
この地方では子供の日の端午の節句では「柏餅」ではなく、この
「朴葉餅」が食されます。
現在、ハンバーガーや牛丼などの大規模チェーン店が、日本全国を
網羅し、食文化のボーダーレスが進んでいるように感じられますが、
こういった郷土の味は、いつまでも失われずに継承されてほしいと
願っています。
あ、肝心のお味はというと・・・素朴ながら上品でとっても、んまい!
です