さて今日はバスケのお話。
5月も後半に入り、今年ミニバスを卒業した子たちも、そろそろ中学校
に慣れてきた頃だと思います。
だけど、そこはまだまだ新入生。中学校では満足な練習はさせて
もらえません。例年の事ですが3年生が引退するまでは、ミニバスの
練習に遊びに来てくれます。
以前にも紹介しましたが、今年卒業した男子は県大会ベスト8まで
進むことができました。後輩たちもそんな先輩のプレーに憧れている
様子は、傍で見ていても良くわかります。
真似をするのは上達するために大切なこと。だけど本当に見てほしい
のは、プレー以外にあります。
ちょっと前の事ですが、晴天が続いたある練習日、放課後の小学校
の体育館はうっすら埃が積もってバスケットシューズが少し滑るなぁ
と思っていたら、遊びに来ていた卒業生が何も言わずに雑巾掛けを
してくれました。そして固く絞った雑巾をコートの四隅に広げてくれ
ました。
また、私たちコーチの指導に対して理解ができていない低学年の子供
たちに「いいか?コーチが言っていたのはこういう事で・・・」とマンツー
マンで教えてくれます。
この光景を見ていて涙が込み上げてくるのを禁じ得ませんでした。
卒業した子供達に、あれも教えたいこれも学んで欲しいと思いながら
も、その半分も伝えられなかったと反省しておりましたが、子ども達は
ちゃんと私たちの想いを吸収してくれていました。
「カッコイイ!」って高度なテクニックを身に着けることではなくって
どんなに上手くなっても初心を忘れずに謙虚であること、感謝の気持
を忘れないこと、そしてその思いを下に伝える事。
改めて、最高の子供たちに恵まれたと思いました。
どうか、この姿勢がわがチームの伝統となって根付いてくれる事を
願ってやみません。
いいかい?今ミニバスを頑張ってる子どもたち!
「カッコイイ」ってこういう事だよ!