今朝、いつもの時間、いつものコースをいつもの如く、寝癖もなおさず
あくびをしながら、ハッチとお散歩しておりました。
ハッチとの散歩道は我が家の前に広がる田んぼの中ですが、道路は舗装されており
比較的交通量が多いのです。
ただ、いつもと違うのは土曜日でほとんど車が走ってません。
そんな中、前方から1台の車。道路の端に、歩を止めて通過するのを待って歩き出したところ
後方で、『パン!』と乾いた衝突音が・・・『・・・事故か?』
ゆっくり振り向いて周辺を見渡すと、私の視界の中には、何一つ動いているものが見えません。
今しがたすれ違った車が、150メートル程前方、稲刈りの終わった田んぼの中に落ちています。
道路上には不自然な形で停車している軽自動車・・・自動車同士の衝突事故である事は間違いありません。
一瞬の静寂・・・自分の心臓の鼓動がバクバクしてます。
もと来た道を、ハッチと二人、全速力で駆け戻ると、道路上には倒れている人が!
『大丈夫?』声をかけても全く反応がありません。
田んぼの中の車の運転手さんは、車からはい出てきて、胸を押さえてますが意識はしっかりしています。
さあ、落ち着け自分!
先ず、道路上に倒れている人の耳元で、『大丈夫か!』と再び大声で呼びかけるも、やはり反応ナシ。
鼻先に耳を当ててみる。ヨカッタ!呼吸してる!
119番にTEL、救急車を2台要請。
実際、心肺蘇生の手順は、知識として把握しているつもりですが、目の前の負傷者は
完全に意識不明で、状況から頭部を強打している可能性が大。
不用意に体位を動かす事も出来ずに、軽く肩を叩きながら、
『もうすぐ救急車くるからね!』と大声で励ます位しかできません。
ようやくサイレンの音が聞こえてきました。
『救急車きたよ!』と声を掛けたら、やっと薄っすら目を開けました!
良かったぁ・・・一気に膝の力が抜けました。
救急隊員と警察官に事故状況の説明を求められるまま答えましたが、
前述の通り私はその瞬間を見ておりませんので、事故の原因については答えられる
立場にありません。
それよりもこの瞬間、最悪の状態にならなかったこと事が正直何よりもホッとしました。
でも・・・
時間が経過してくると、あの意識を失っていた人は大丈夫だったろうか?
田んぼの中の人にもっと、適切な処置が出来たのでは?
色々な事が胸をよぎります。
でも、うん・・・あの時、出来る限りの事は出来たんじゃないかな?
と、朝、起き掛けでの突然の全力疾走に、パンパンに張った脚をさすりながら
このブログを書いてます。
ボクも心配したんだよ!