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名もないネワールの飲み屋

2009-10-05 21:43:21 | 2009年8月カトマンズ
パタンで食べた2つ目のB級グルメは「ウォー」。

「ウォー」という名の豆の粉で作ったネパリ風お好み焼きだ。

「歩き方」のパタンのページにはダルバール広場裏の店が

「名もないネワールの飲み屋」として紹介してあった。



店に入ると中央にかまどがあり、婆さんが座ってウォーを焼いていた。

生地を鉄板の上で丸くのばし、その上に卵を割って、しばらく焼いた後、裏返す。

たまに油を引いて、また生地をのせ、丸くのばして卵を割る。

一言もしゃべらずに、ただ黙々と焼いている。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

奥のテーブル席には地元の人が7,8人いて、結構繁盛していた。

私たちが、かまど横の席に落ち着いた後もお客は来て、程無く店は満席となった。

焼いた分はすぐになくなるから、婆さんは途切れることなく焼き続けた。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

見た目も食感も、豆粉というより米粉か小麦粉と思われた。

豆粉のワイルド感は無かったし、味も豆粉の雑味は感じなかった。

そういえば、地元客の中には水牛煮込みの汁を掛けてもらっているのもいたな。

私はと言うと「チャン」と言うネパリのどぶろくで流し込んだから、味はわからないのだ。

 
↑「ウォー」と米で作ったネパリのどぶろく「チャン」


↑「ツオエラ」という水牛肉の煮込み

ウォー2枚、チャン1杯、水牛肉の煮込み1皿でRs120(約160円)だった。
これこそ世界遺産に登録したい!


【この店のあれこれ】

① 店内は暗かったが、お婆の周りは明るかった。
  よく見たら店の中央部の天井がない。
  明かりとり用と思われるが、雨もしっかり入ってくるのだ。

② 食事中に「歩き方」を落としてしまった。
  床は降り込んだ雨で濡れていたので開いたページが泥水で汚れた。
  店員(焼き手のお婆の娘と思われる)は、汚れた「歩き方」受け取ると…
  なんと「歩き方」を水道で洗ってくれたのだ。
  親切な人なんだろうけど …… 拭いてくれるだけでいいよ。

③ 「歩き方」で読まなかったら、ここが店だとは絶対気づかない。
  気づいても入るまで食堂とは絶対に解らない。
  そんな店構え↓なのだ。