菅笠に 雨の滴り 香魚釣り 順風
以前から「菅笠」が欲しいと思っていた。
釣り名人や山菜採りの達人が川や山に入るときの映像を見て憧れがあったのだ。
私にとって菅笠は‘名人にだけ許された冠’のような物だった。
技量が伴わない私にはそんな格好は出来ないものだと諦めていたけど
この町なら釣りや採取の腕は無くとも、被って歩くだけで許されそうな気がした。
白川郷で俄か雨に降られた。
軒々で雨宿りをしながら散策を続けることは可能だったが・・・
この雨は、神様が「買ってしまえ」と後押ししてくれたような気がした。
この菅笠も、次の日には息子に取られてしまった。