卯月の「介護なんて大嫌い」

85歳実父の介護ブログ
(アルツハイマー型認知症)

日常の欠片(2)

2017年11月05日 21時17分26秒 | 父のこと


『人の話を最後まで聞かない』

これは個人の性格によるものですが、認知症はそれをよりひどくさせます。
あちらこちらに脱線し、まともな会話が出来ない。


『理解能力の欠如』

話す内容を理解できず、結局同じ質問を繰り返す。
介護者にとって辛い現象の一つです。


『不安から目を反らし、現実を見ない』

いつまでも自分だけは大丈夫だと思いこむ、一番厄介な問題です。
ムカつきます。


『認知症を軽視している』

これは一つの回避行動かもしれません。
“自分はそうはならない”と強く信じている傾向があります。
(※性格に左右されます)


『面倒な話になると耳を閉ざす』

話しても無駄だと分かります。
むしろ話をすることで、より被害が広がります。(こちらのメンタルがボロボロに)


▶▶▶▶▶

アリセプト自体は、これらの症状を和らげてくれるわけではありません。
ただ、前向きかつ行動的に生活するための補助的役割です。
(義父の時もそうでした)

───元気でちょっと面倒な老人が家庭に一人いる。

これだけ聞けばよくある話ですよね。
そう、よくある話なんです。

殺意を感じるほど面倒かどうかだけの問題です。(自分の理性が頼りかな)

「長生きするのも面倒や」

昨日の父の言葉。

『介護する人間はもっと面倒やよ』

私の本音。

果たして「幸せな介護」って……この世に存在するんですかね?




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2018-03-13 07:48:49
幸せな介護・・・??
後悔しない介護はあるかもしれません
後悔しない介護は一生懸命しない事です
一生懸命するから辛いんです
見て見ぬふりも大事
私だったら薬は飲まなくて良いと思います
早く認知症が進んだ方がディなども反発も出来ないだろうし、早く寝たきりになるから
お互いに幸せだと思いますけど

一人で抱え込んでいたら自分が心の病気になります
愚痴るところを見つけて下さい
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ナナシさんへ (卯月)
2018-03-17 07:35:10
コメントありがとうございます。

そうですね。
薬を飲ませず、そのまま自然と老いていくのも一つの手かもしれません。
親一人子一人なら、きっとそうしたでしょうね。

ただ、うちには主人も居ますし、なかなか踏み切れないのが現状。

寝たきりになるまでの間の地獄を見たからこそ、難しい問題だと思っています。

人によっては進行速度も違ってきますしね。
でも今のところ、アリセプト服用で少しはマシな状態です。

5年後にはわかりませんけど。

愚痴る場所は、おかげさまで少しあります。
本当に幸せな介護って・・・周りが幸せであることなのかもしれません。


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