設立する香港公開会社の全ての株主が自然人又は香港で設立された会社である場合には、会社設立手続きは最短で6~8営業日以内に完了します。株主が香港以外の国・地域で設立された会社である場合には、設立手続きには約8~12営業日かかります。
会社基本構造
香港公開株式会社の最低設立要求は以下の通りです。
- 最低1名の株主、2名の取締役、1名の会社秘書役で構成される
- 株主は国籍を問わず、法人でも自然人でもなれる
- 取締役は国籍を問わず、自然人でなければならない
- 最低1名の指定代表者(香港居住者又は香港会社又は資格を持っている信託及び企業サービスプロバイダ)
- 会社秘書役は香港居住者又は香港で設立された会社でなければならない。取締役(複数いる場合)は会社秘書役を兼任できる
- 発行済資本金及び払込資本金が最低1香港ドル
- 会社の登録住所は香港にある
必要な書類
(1) 各株主の身分証明書類(香港居住者の身分証又は香港非居住者のパスポート)のコピー、及び住所証明書類(公共料金の領収書又は銀行取引明細書)のコピー。株主が法人である場合、その設立証明書、登録住所、株主名簿、取締役名簿及び10%以上の株式を有する株主の身分証明書類及び住所証明書類をご提供ください。
(2) 各取締役の身分証明書類(香港居住者の身分証又は香港非居住者のパスポート)のコピー、及び住所証明書類(公共料金の領収書又は銀行取引明細書)のコピー。
(3) 会社秘書役及び指定代表者となる者の身分証明書類及び住所証明書類。法人の場合には、設立証明書及び登録住所をご提供ください。
登録完了後に得られる法的書類
香港公開会社の設立後、下記の法的書類を取得できます。
(1) 会社設立証明書(Certificate of Incorporation)
(2) 商業登記証(1年間有効)
(3) 会社定款
(4) 契約印(Rubber Chop)及び丸印(Pocket Chop)各1個
(5) 株主名簿、取締役名簿及び会社資産に対する抵当登記簿(Register of Charges)等の
法定記録帳及び議事録等
(6) 実質的支配者名簿(Significant Controller Register)
(7) 株券(空白、未発行株)
(8) 設立時取締役及び会社秘書役委任通知書、及び登録住所通知書等
年次更新
設立後の香港公開会社は、香港会社条例の企業コンプライアンスに対する各規定に従わなければなりません。例えば、会社は香港会社条例に基づき、毎年財務諸表を作成し、年次株主総会を行い、且つ年次財務諸表に対する監査が香港の公認会計士によって行われなければなりません。香港税務条例に基づき、会社は事業所得税申告書(Profits Tax Return)(及び監査済財務諸表1部)及び雇用主支払報酬申告書(Employer’s Return)を毎年提出しなければなりません。