ベトナム第15期第7回会期国会において社会保険法の改正案が可決されました。当該改正法案は2025年7月1日より施行される見込みで、その主要内容変更は以下のとおりです。
1．社会保険加入対象の拡大
強制的社会保険に加入対象は以下のような者となります。
(1) 月給が強制的社会保険の最低徴収基準額以上で、且つ一か月以上の期間を定めるパートタイム労働契約を締結労働者。
(2) 家庭事業として登記された事業主。
(3) 給与を受領しない企業経営者及び組合執行役員。
2．社会保険料の最低納付期間の短縮
年金を受け取るためには必要な納付期間が20年から15年に短縮されました。 社会保険料を１５年間納め続き、退職年齢に達した加入者は年金を受け取る資格があります。
3．社会保険料の一括還付の制限
2025年7月1日より、新規社会保険加入者は、以下の特別な場合を除き、保険料の一括還付申請ができなくなります。
(1) 退職年齢に達しているが、社会保険料の納付期間が 15 年未満である場合。
(2) 海外に移住する場合。
(3) 重篤な病気に罹患している又は労働能力が81%以上低下している場合。
2025 年 7 月 1 日より前に社会保険に加入し、且つ納付期間が20 年未満の加入者は、失業してから１２ヶ月を過ぎても国会決議第 93/2015/QH13 号に基づき、社会保険料の一括還付をしてもらえます。
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