2024.12.15
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「12月も3週目ということで、この時期、心に余裕がある方も、意外とギリギリという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」
そして今回は、【2024年気になった曲で漫遊記】。
「恒例でございます。あっという間に2024年も年末ということで。今年は気になるアーティスト、気になる曲が大量でした。豊作でした。2024年にリリースされた曲の中で、ワタクシ草野が気になった、あるいはよく聴いたナンバーで漫遊しようと思います」。
オンエア
01 跳べ(スピッツ)
02 My Golden Years(The Lemon Twigs)
03 KIOSK(Subway Daydream)
04 旅人(C&K)
05 Somebody Come Through(Wasia Project)
06 無期限のビオラ(アマイワナ)
07 Fourth of July(Steve Conte)
08 あわいに(TOMOO)
09 Moonstruck(Sheer Mag)
漫遊前の1曲は、スピッツで「跳べ」(2023年、17thアルバム『ひみつスタジオハチミツ』)。
年末なので、慌ただしい人のために「落ち着いた曲で・・・」と思わせて、「もうひと頑張り」を促し、この曲、だそうです。
(スピッツの中で気分が上がる楽曲として、急上昇中です。私の中で。メンバーだけのアレンジの曲って、そういうの多いなあ)
最初の曲は、「アメリカ、ロングアイランド出身の兄弟ユニット」、The Lemon Twigsの「My Golden Years」(2024.年5月、5thアルバム『A Dream Is All We Know』)。
The Lemon Twigsは、ダダリオ兄弟によるロックがユニット。「60年代、70年代のロックのおいしいところを今っぽいセンスで聴かせてくれる」。
アルバムはどれも「胸キュンのナンバーてんこ盛りで、聴いてて盛り上がります」。
ビデオクリップも「懐かしい感じでヴィンテージ感があって好きですね」。
The Lemon Twigs - A Dream Is All I Know (Official Video)
この「My Golden Years」は、「ビートルズやビーチボーイズあたりの雰囲気だが、引き出しも多くていろんな曲があるので」、アルバム単位で聴いてほしい、と、「おススメです」。
(デビューアルバムと2枚目は聴いたなあ。いいなあ。ほかも聴いてみよう)
次は、「日本の4人組バンド」、Subway Daydreamの「KIOSK」(2024年3月、4か月連続リリースの最後を飾ったナンバー)。
「90年代のオルタナ寄りのギターポップの香りがいい感じで入って、結構若い人たちだと思うんだけど、ここ最近のバンドではスルッと耳になじんだバンド」と。
「昔から知ってた感」があるそうで、「これは世代的なものもあるかな。40代50代の人にも受けそうな感じ。90年代のギターロック、Weezerとかが好きな人には響くんじゃないかな」。
ボーカルのたまみさんのクリアな歌声も「力をもらえる感じステキです」。
Subway Daydream - Radio Star (Official Video)
(おばさんも元気にしてくれそう)
2024年って?
年が改まってすぐに「能登の震災」。「これは忘れないようにしないといけないですね」
パリオリンピック。印象に残ったのは、ブレイキンのAmiさん。パラリンピックでは、「テニスの小田凱人選手がとってもカッコよかったですね」。
野球では「大谷翔平さんが凄すぎましたね。大活躍」。
「令和の米騒動・・・、お米がスーパーの棚から消えてた時期がありましたよね」。
そして、「夏は、メチャメチャ猛暑」。
食べ物では、「アサイーボウルが再び人気」。
「トランプさんが大統領に返り咲き」
個人的には、「大好きなフランソワーズ・アルディーさんがお亡くなりになった」。
邦楽では、Mrs. Green Apple、Creepy Nutsが人気。
テレビドラマをよく見る草野くんが今年はまったのが、『虎に翼』『噓解きレトリック』。「『VRおじさんの初恋』は最終回を見たあとも、ずーっと余韻が続いたドラマ」。
(『嘘解きレトリック』『VRおじさんの初恋』は、相方の好みに最初は付き合って見ていたけど、結局私もはまりました!! 『嘘解きレトリック』の最終回はこれからビデオを見る)
そして次は、「その『VRおじさんの初恋』でずっと流れていた曲、メチャメチャ切ない曲です」、C&Kの「旅人」(2024年5月、デジタルシングル「ハートビート」のカップリング曲)。
(ドラマを思い出してしまう。改めて、いい声だなあ。このドラマをきっかけに聴き始めました)
曲終わりに「『ハートビート』もドラマで流れていましたね」。
C&K-ハートビート
メッセージコーナー。
大学生になって軽音楽部に入って初めてエレキギターを弾き始めた男子リスナーさん。きっかけはスピッツの「花と虫」のイントロギターに惹かれたから、とか。
時代に逆らって(笑)「スピッツと年代的に近いバンプ・オブ・チキン好きの仲間とコピーしたりして楽しく活動している」とか。
草野くんは「(年代的にスピッツが)バンプと近いの?」とツッコんでいたけど(たしかに)、今の若者には、そういうイメージなのかもね。
最近の悩みは、サークルのほかの人たちがうますぎて、ついつい比べてしまう、ということ。彼らは高校からの経験者だから、うますぎるのは当たり前とわかってはいても・・・ということ。
「こんなとき、どういう気持ちでいればギターを続けていられるのか??」
「まずは練習しかないけれど・・・。でも練習しすぎてギターが嫌いになっては元も子もないので、嫌いにならない程度に練習する。根詰めると嫌いになっちゃうから」
「オレも全然うまくないんだけど、ギターって手抜きしてそれっぽく聴かせる方法があるので、あんまりきちっと弾こうとせずにひとまず手抜きしながら次に進んじゃう、くらいの気持ちでいいんじゃないかと思うんですけどね」と。
そして、初心者のうちはリズムに差が出やすいので、「下手でも途中でミスっても、楽しくノリノリでやるというのを心掛けるといいかもしれない」。
次の曲は、「アジア系イギリス人の兄妹のユニット」、Wasia Projectの「Somebody Come Through」(2024年8月、2nd EP『Isotope』)。
この曲は、「イントロからÅメロへの流れを聴いているとすごいクールな印象だが、サビがメチャメチャポップで、その展開がドラマチックで一気に心をつかまれます」。
この人たち、「わりとこの手法が多いみたいですね。今後も期待のユニットです」。
Wasia Project - Somebody Come Through (Official Video)
メッセージコーナー。
8年前から日記を書いているリスナーさん、「読み返すとおもしろいけれど、もし自分が急に・・・ということになって誰かに読まれたらいやだな」。
で、捨てようかどうしようか悩んでいる、とのこと。
草野くんは40歳になるときに、「そういうものをすべてシュレッダーにかけました。今残っているのは、見られてもいいやつばかりですかね~」。
高校の頃にしたためた歌詞の作りはじめのものとかは、「もう全部処分したね~。ちょっと恥ずかしすぎるというか」(笑)(なんか、もったいないけど)
「だから、人に見られて困るものは、一定期間を過ぎたら処分する派です。それか、自分にしかわからない暗号みたいな字で書くとか? でもそれを解読されて読まれたりしたら恥ずかしさが倍増するよね」
(草野マサムネという人がどういう方かはわからないけれど、スピッツとの長いお付き合いの中で(笑)スピッツの曲の歌詞から思い浮かべる人物像とは異なる人という気がするので、こういう潔さ、ちょっと想像できるかな)
美術の教師をしているリスナーさんは「美術史の講義の準備中」だが、まったく知識のない人へわかりやすく解説するには?と悩んでいるそうです。
ロックに詳しくないけれど、「マサムネさんの解説はわかりやすいな」と思うので、アドバイスを。
「オレもそんなエラそうなことは言えないんですけど、専門的な話の入り口として、身近な食べ物や家族や友達の話から始めるのがいいと思いますね。マニアックなプロデューサーの話なら、好きな食べ物は~だったらしいよ、とか、お母さんはこういう方だったらしい、とか身近なエピソードから入ると、興味をもってもらえるかもしれないね」。
でも「将棋の藤井聡太くんの場合で将棋の話をせずに食べ物の話ばかりになっているのもどうかと思っているので、バランスが大事」
そして次は、「女性のソロアーティスト」アマイワナの「無期限のビオラ」(2024年10月、EP『新電波』)。
草野くんが車を運転中に聴いていたラジオ番組のゲストとして出演していた。
「若い方だけど昭和アイドルの知識が凄くてマニアックな方」として印象に残った。昭和のアイドルの話し方のマネが上手で、「車の中でメチャメチャウケてしまった」。
「ビジュアルも音楽も、コンセプチュアルに作り込まれていて、すごい楽しいです。オレが知らなかっただけで、すでに有名な方なんですかね」
上海少女(Shanghai Girl) - アマイワナ【MV】
次は、Steve Conteの「Fourth of July」(2024年4月、ソロ名義2ndアルバム『Concrete Jungle 』)。
すでにベテランのアーティストで、「オレが最近まで知らなかっただけ」。
10月の『ロック大陸漫遊記』でスピッツのリフを特集したとき(ココ)、ジョニー・サンダースさんを取り上げ、彼が参加していたニューヨーク・ドールズを遡って聴いていた。で、彼が亡くなったあと誰がギターを弾いていたんだけ?と思って調べたら、「このSteve Conteさんだった」。
彼は、日本ではアニメソングの歌手としても知られていて、「オレは知らなかったんだけど、菅野よう子さんの作品などに多数参加されているようです」。
そして彼のニューアルバムが、「ラウドとポップのバランスがちょうどいい具合のロックで、すごい気持ちいいので、一時期聴いていました」。
(たしかに心地よいですね)
そして、TOMOOの「あわいに」(2024年4月、メジャー8thデジタルシングル)
草野くんが「一昨年あたりから気になっていたシンガー。流れてくると耳を奪われるすてきな歌声ですよね。大人な歌声っていうのかな」。
「オレだけかもしれないけど、小学生の頃夢中で聴いていた渡辺真知子さんに近い魅力を感じる。潮風みたいな感じ? 海の青さとかを思い浮かべながら聴いています」
TOMOOさんには「泳げない」という曲もあるので、「海はお好きじゃないのかもしれないし、この曲も海をうたっているわけではないけれど」、でも「勝手に海を感じて聴いているんですけど」。
TOMOO - あわいに【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
(ああ、ちょっとだけわかるような。力を抜いた渡辺真知子さん?)
漫遊ラストは、「アメリカ、フィラデルフィアのロックバンド」、Sheer Magの「Moonstruck」(2024年3月、3rdアルバム『Playing Favorites』)。
この曲は、草野くんの「今年のヘビロテ」。
「イントロの懐かしいスチールギターの音から、歌が始まるとシティーポップな雰囲気になって、徐々にロック味を増していく、という。すごい盛り上がるんですよね、ギターソロもあるし」
「これだよ、これ! と聴いていました。元気なボーカルのツボです」
(ズンズンと響くベースの音もカッコいいですよね)
Sheer Mag - Moonstruck (Official Video)
特集の終わりに。
今年の作品では、チャペル・ローンさん、Vampire Weekendのニューアルバムも「気になったし、よかった」。
大ベテランだが、ドリー・パートンさんの「いろんな人とコラボしている新しいアルバムがよかった」。
金爆、ゴールデンボンバーの樽美酒研二くんの「新NISA始めます」という曲のビデオが「すごい好きでしたね。よかったです」。
【樽美酒研二】新NISA始めます。 MV
(いまだにファン、リスナー・・・と言っている姿勢がちゃんと垣間見れる、年末恒例の企画。こんなふうにいてくれれば、スピッツは大丈夫、そんなことを再認識してうれしくなる夜)
そして今週も、「ちょっぴりタイムマシン」は「お休みとさせていただきます。どうかご了承ください。来週おそらく、運転再開されると思います。よろしくお願いいたしま~す」。
そして来週は、「2024年、もれた曲で漫遊記」。
「これも毎年恒例です。敗者復活戦的な企画。かけたかったんだけど流れに合わない、とか、時間の都合でオンエアできなかった、とか」
でも「やっぱりかけたかった」ということで、そういう曲をかけながらの漫遊です。
「草野さん、今度初めて、一人芝居の舞台に立ちます」
新年のメンバーゲスト回への「質問やメッセージ」も募集しているそうですよ。
そういえば、ココで特集した多保孝一さんからのコメントがありました。
https://x.com/koichitabo/status/1854154314027270331
ご紹介しましたっけ??
境川のシラサギ。頑張れ。