隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

4人並ぶと完璧! THE YELLOW MONKEY at さいたまスーパーアリーナ 7/9

2016年07月11日 19時40分02秒 | ライブリポート(音楽)

2016.7.9(土)
THE YELLOW MONKEY
SUPER
JAPAN TOUR 2016
at さいたまスーパーアリーナ


 15年ぶりのライブと聞けば、ファンが盛り上がらないわけはなく・・・と想像はしていたけれど、会場の熱気はそんな言葉で説明しきれるようなものではなく。
 こういうファンの「待ってたよ」の声をどの会場でも耳にしたロビン(ソロ活動のときは使わなかったけれど、今夜はこれでいきます)が「国宝」という単語をテレビで口にした経緯も心情も理解できるってもんだ。

 私にとっては、活動休止宣言をして最後のドームライブよりも、その前年の夏のROCK IN JAPAN FES. のパフォーマンスがなぜか印象に残っていて。雨の中、赤いジャージのボーカルの姿。あとで知ったのだけれど、あのとき活動休止の話が進んでいたんだってこと。
 そのときは久しぶりのライブだったから感動したんだけれど、あとで思うと、ものすごくマイナスのほうへ向かう感じの怖いパフォーマンスだった。私は単純に「雨」のせいにしていたんだけど。
 それからの16年ですから。


セットリスト
01  プライマル
02  楽園
03  ROCK STAR
04  Chelsea Girl
05  A HENな飴玉
06  Tactics
07  LOVERS ON BACKSTREET
08  Fine Fine Fine
09  球根
10  カナリア
11  HOTEL宇宙船
12  花吹雪
13  空の青と本当の気持ち
14  ALRIGHT
15  SPARK
16  見てないようで見てる
17  SUCK OF LIFE
18  バラ色の日々
19  悲しきASIAN BOY

encore
20  Romantist Taste
21  Love Love Show
22  BRILLIANT WORLD
23  WELCOME TO MY DOGHOUSE
24  JAM


 画面に現れるカウントダウンの数字は600。10分間か。
 Manic Street Preachersの曲が流れる中、数字が120を切ったあたりから場内が騒然とし始めて、そして「10 9 8・・・」。
 「0」で暗転し、映像が流れたあと、「プライマル」へ。
 正面からなのでよくわからないところもあるのだが、幕が下りていて、演奏するメンバーのシルエットが映っている。
 「卒業おめでとう!」のところで幕が一気に取り払われて、4人の姿が!
 こんなライブあり?というくらいの狂騒ぶり。解散や無期限の休止はファンにとってはこんな悲しみはないと思うけれど、長い年月の末にこんな喜びを味わえるなら「解散も悪くないかも」なんて頭をかすめた愚かな私を笑ってください。
 
 ロビン(吉井和哉)
 エマ (菊池英昭)
 ヒーセ(広瀬洋一)
 アニー(菊地英二)
 
 つまらないことですが、何がすごいって、4人とも外見がほぼ変わっていないということ。髪型もロビン以外はそのままだし、体形ももちろん。15年が流れたのですよ、全員が・・・というのは、50歳前後の男集団には奇跡に近い。
 吉井和哉のソロ活動やそれぞれの活動で別々には見ていたからわかってはいたけれど、4人並ぶと、「奇跡だー!」と。笑ってください。
 スクリーンに大写しになる4人のカットそれぞれが、姿が昔のままのようで、ほんとうにそんな年月がたってしまったのか、わからなくなる瞬間があった。

 「プライマル」~「楽園」~「ROCK STAR」~「Chelsea Girl」の流れで、隣の若い男の子が「15年ぶりなのにスゲー、声でてるなあ」と。始まる前の会話でバンドやってる仲間同士みたいなんだけれど。「彼はずっとソロでライブもCD制作も続けていたんだよ」と伝えたくなった。
 それにしても、最初のMC前のこの曲たちの聞いて、ああ、完全復活なんだ~ともう納得できました。
 エマのギターも、ヒーセの重低音のぶっといベースラインも、サラサラヘアをなびかせて黒のタンクトップで踊るように激しくたたき続けるアニーのドラムも、そして指の先まで繊細に歌に込めるボーカルの歌唱も、冷凍保存されていたものが溶け出したかのような感動だった。

 極彩色の照明が一瞬モノクロになってバックが白の布のような感じで覆われた中で、「球根」のイントロ。
 この歌詞を聴いていると、エロティックな表現からヒトの生命の尊さの域へと高まっていく空気に毎回息をのむ。艶っぽい声は変わらない。
 ここから「カナリア」への流れは、張り詰めていたものがふっと解かれて、気持ちが浮遊していくのを感じる。

 「HOTEL宇宙船」の楽しさやコミカルな演出、赤と青の照明と桜の映像が幻想的な「花吹雪」、「空の青と本当の気持ち」の青くさい感じ・・それぞれに、かつてこれを聴いたときの自分に思いを馳せる。

 スクリーンにもう一度カウントダウンの数字が映ったと思ったら、今度はどんどん過去に戻っていく。今までのライブを過ぎて、リハのようすや渋谷の街かど、再結成の広告など・・・。
 そして「準備 Alright?」で会場中の人が青いペンライト(グッズ?)を出して、ゆらゆら揺れるたくさんの青い光がほんとうにきれい。深海の雰囲気?
 そして新曲の「ALRIGHT」。ライブに映える色っぽい楽曲だと納得。

 そして「SPARK」~本編最後の「悲しきASIAN BOY」(好きです)まで、メンバーがステージを動き回って、左右の脇の客席にも笑顔を届ける。
 「SUCK OF LIFE」は例によってロビンとエマの妖しいプレイもあり、演奏もそれぞれが素晴らしくて、目にも耳にも心地よい。
 「バラ色の日々」での大合唱。ここでだったか、ステージ上でのボーカルの匍匐前進、胸を見せるしぐさ、彼らしいパフォーマンス。

 そしてアンコールは彼らのデビュー曲「Romantist Taste」から。「オリコン2○○位」って紹介してたかな(笑)。
 「LOVE LOVE SHOW」で楽しく盛り上がって、そして「BRILLIANT WORLD」。最後のシングルとして聴いたときには切なかった歌詞がここでは優しい豊かな彼らのこれからを予想させてくれる。
 「WELCOME TO MY DOHGHOUSE」の前には「普通の野良犬からスーパーな野良犬に戻ります(なります?)」って。2001年の最後のドームで、彼は「普通の野良犬に戻ります」と言ったんだよね。

 そして最後はやはり「JAM」。シンプルに彼らの代表曲ということだ。


 演奏もMCも、そしてメンバー紹介も、すべての瞬間で、ファンよりも彼ら4人がこの再結成を喜んでいるように見えた。それがよけいにうれしい。
 メンバー紹介ではエマを「みんなのエマ」と言ってファンを喜ばせ、ヒーセとの若かりし頃からのつながりを感じさせ、「肉体派はなぜか黒のタンクトップを着る」と言ってアニーを紹介したり(そのあとのトラムプレイの華麗さ!!!)。
 吉井和哉からのメールで「再結成」が始まり、そして「二度と解散はしません!」と宣言したこの夜。
 彼は「もうこれからはTHE YELLOW MONKEY 吉井和哉が本名でいい。なんなら、THE YELLOW MONKEY 吉井までが苗字でもいい・・・」とかなんとか(笑)。

 最後には、アニーもステージ前に出てきて駆け回り、ヒーセとハグしたり、菊地兄弟で戯れたり、そしてマイクの前で「超幸せですっ!」と言って、あんな無防備な笑顔を見せてくれたり。
 このバンドは活動休止時にJAPANのインタビューに全員が応じた稀有な人たちなんだけれど、それを読んだとき、再結成する可能性を考えたとき、アニーの気持ちがいちばん難しいのかなと、なぜか感じた記憶があるので、あの無防備な笑顔にヤラレテしまったのかもしれない(あのJAPAN、探して読み返してみよう)。


 すみません、こんなレポで。
 でも、このバンドが復活してくれて、きっとバンド界隈も諸々おもしろいことになると思うのです。
 スピッツの田村・草野両人が以前に、
 田 「若いときにコピーするなら、イエモンとスピッツとどっちがいい?」
 草 「イエモン!」
 田 「オレも!」
 と無邪気に言ってたことを思い出す。



                              


 このあと、さいたま新都心駅前を深夜に出る高速バスに乗って、一路大阪を目指すことになっていました。
 相方への電話で、
 「かっこよすぎて、懐かしすぎて、マズイ・・・。明日はミスチルにもスピッツにも相当頑張ってもらわないと・・・」
 「え・・・、スピッツ、危機?(笑)」
 そんな会話もありつつ・・・でした。
 ダメ元でチャレンジして手に入れたチケットを手に、往復高速バスという過酷なスケジュールになりました。
 こんな夏はこれが最後かも・・・という思いです。

 そのうち、そちらもダラダラレポをUPしますので、よかったら覗いてください。

 ではでは、THE YELLOW MONKEY復活にカンパイ!・・ということで。



                              


 参議院選挙はこんな結果になった。
 若い世代ほど、自民党支持率が高いというのも、時代の流れなのかなあ。
 でも、憲法改正について、「憲法を変える必要なない」と答えた人の割合は18、19歳が最も多かったとか。
 争点はそこではなかった、ということなのか?
 巧みに避けて選挙戦を乗り切った戦略勝ちなのか?


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