隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

あのときの「キミ」へ

2006年11月07日 23時00分26秒 | 
■あのときの「キミ」へ

額にはりついた髪に 汗の光が美しい
生え際の幼さに キミの脅えが見え隠れ
悲しいことを「悲しい」と言えず
逃げたい場所も見つからない
キミの無音の言葉を聞き逃すまいと
誰かがそこに立っている?

寂しさは時をかけて 輪郭を失い
苦しみはいつのまにか 理由をぼかしてしまう
こうして みんなあやふやになって
愚かな大人になっていく
せめて 忘れずにいるものを
胸の中で抱える人でいたい

あのときの「キミ」の戸惑いを
思い出せる人でいたい


 高齢の人は若い頃の自分を、若い人は幼い頃の自分を、ちょっと思い出してみればいい。
 偉そうに言っていても、案外バカな自分がいたり、しっかり者になっていても結構弱虫だった自分がいたり。
 正義感のかたまりみたいな人が実はカンニングの経験者だったり、弱い者をいじめるな!と叫んでいる人がかつてはくだらない噂話のナビゲーターだったり。
 案外そんなものです。もちろん私もそう。
 それでも、どんな過去でもちゃんと覚えていて、そして恥ずかしい自分を受け止めている人が、ちゃんとした大人といえるのだと思う。

 一人で悩んでいる小さな子たち、迷い道から抜けられない青い子たち、誰もいないと叫びたい子たち。
 あなたのまわりに、そういう大人はいませんか。
 大人なんて!と思う気持ちはよくわかる。かつては私もそうでした。
 でも、幼い頃の、若い頃のくだらない自分を覚えている大人があなたのまわりにいないか、探してみてください。
 ひょっとして、その人なら、あなたの心を受け止めてくれるかもしれない。
 あきらめないで。

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