隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

実は濃ゆいロックシーン?~「『ミュージック・ライフ』1976年9月号で漫遊記」

2018年09月24日 20時17分02秒 | スピッツ

2018.09.23 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 導入は、「スピッツ全員、中学生に戻る!」のお話。
 仙台での「ロックのほそ道」の帰路の新幹線で、彼らにとっては「神」であるマイケル・シェンカーと同じ車両になり、先方の日本人スタッフの配慮で「握手してもらった!」。
 草野「全員ファンなんで、完全に中学生に戻っていましたね」
 草野少年には、福岡サンパレスでのライブで最前列で盛り上がった思い出があるとか。
 憧れのギタリストは、今もかっこいいロックオーラを放っていたそうです。
 なんだかその握手シーンが想像できるような(笑)。

 今夜のテーマは「『ミュージック・ライフ』1976年9月号で漫遊記」。
 「古い音楽雑誌でタイムスリップするのが趣味」というDJ。「古い音楽雑誌を地図にして」・・・、うーん、なかなかいいコピー?
 60年代『ミュージック・ライフ』、80年代『宝島』ときて、今回は70年代。
 草野氏にとって、ロックの黄金期と思っている1968~72年、パンク、ニューウェーブで再び盛り上がった1977年~78年の間にあって、イマイチ、イメージのしにくい時代に「あえて」注目、というのが企画意図。

 オンエア曲
 01 ネズミの進化(スピッツ)
 02 Saturday Night(Bay City Rollers)
 03 Anyway You Want It(ANGEL)
 04 Sick As A Dog(Aerosmith)
 05 Root, Rock, Reggae(Bobmarley & The Wailers)
 06 Dark Cloud(Natural Gas)
 07 Round & Round(Edgar Winter Group)
 08 おしゃべり!おしゃべり!(小島麻由美)
 09 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の1曲は、スピッツの中でも70年代ロックを意識したアレンジの「ネズミの進化」。
 好き。懐かしい感じはアレンジのせいなのか?

 1曲目は、ロックアイドルとして一世を風靡した、Bay City Rollersの「Saturday Night」。
 76年の雑誌でもかなりのページを割いて紹介されていると。ちょうどメンバーチェンジがあって、「超アイドル顔」のギタリスト、イアン・ミッチェルが加入。
 アメリカツアーのレポートでは、ステージ上にあがるファンの写真、「失神者続出」の記事などが。
 76年当時、小学校3年生だった草野少年にとって、ベイ・シティ・ローラーズはキットカットのCMで知っていたそうで、この頃の洋楽のイメージといえば、このバンドだったそうだ。
 紆余曲折ありながら今でも根強い人気で、「ちょくちょく来日」もしているそうです。

 めちゃめちゃファンの仕事仲間います・・・。


 1976年って、どんな年?
 ○「徹子の部屋」スタート。
 ○ ドラマは「赤い衝撃」「ゴレンジャー」、アニメは「母をたずねて三千里」「キャンディキャンディ」「ドカベン」。
 ○ ロッキード事件の証人喚問での「記憶にございません」(今も言ってるな)
 ○ 焼きそばのUFO、赤いきつね新発売。
 ○ アントニオ猪木とモハメド・アリの試合。猪木の寝技(笑)
 ○ 王選手、HR715号でベーブルースの記録を超える。
 ○ ヒット曲は「およげたいやきくん」「ビューティフルサンデー」「ペッパー警部」など。
 すべて覚えている(-_-;)。
 そこで、ZO-3で、山口百恵の「横須賀ストーリー」をちょこっと歌ってくれたのですが、ハスキーな声が、珍しく(笑)私にもセクシーに聴こえました。

 「60年代のビートルズ登場で洋楽雑誌の王座に就いた『ミュージック・ライフ』は、76年当時もまだ王座に君臨していた」。

 2曲目は、ベイ・シティ・ローラーズ同様に日本でアイドル的な人気を誇ったAngelで「Anyway You Want It」(1976年、2nd『Helluva Band』)。
 グラビアとインタビュー記事。
 衣装は、ベイ・シティ・ローラーズがタータンチェックならばこちらは少女漫画に出てくるような白いひらひらだったそうで。
 メンバーのグレッグ・ジフリアはAngel解散後、80年代にジェフリアというバンドでヒット曲をだしたそうだし、ギターのパンキー・メドウスが一時日サロのオーナーになって、その画像を見たときは、「天使がちょい悪オヤジに!」と草野氏もちょっと衝撃を受けたとか。今はまた音楽に戻っているそうだけど。
 リクエストされた方は武道館公演に行ったそうで、お客さんがらがらの伝説の公演だったとか。

 次は、Aerosmithの「Sick As A Dog」(1976年、4th『Rocks』)。
 表紙を開けてすぐの巻頭グラビア。
 草野「今でも知名度の高いバンドだけど、オレは70年代のエアロスミスだけが好きです。スピッツは『惑星のかけら』までが好きです、と言ってくれちゃうような」

 エアロスミスの最高傑作『Rocks』がリリースされたのが76年。
 120ページあたりで、スティーヴン・タイラーのインタビュー記事(編集長・水上はるこさんの電話によるインタビュー)。
 「(「Sick As A Dog」は)倉庫で録音した」「感情が入りすぎて泣きながらつくった」「(クイーンはどう?と聞かれて)クイーンには興味ないよ」
 などの発言を紹介。こういうのをあとで読むおもしろさって、なんとなくわかるなあ。
 曲終わりで、「言われてみれば、倉庫で録ったような残響感を感じるね」。

 次は、レゲエのレジェンド、Bobmarley & The Wailersで「Root, Rock, Reggae」(1976年、5th『Rastaman Vibration』)。
 亡命などもあったこともあるが、1976年は彼らの人気が最高潮。

 雑誌には、ロサンゼルス郊外で行われた彼らのライブのお客さんの面々がすごい!、という写真入りの記事。
 「リンゴ・スター、キャロル・キング、ロビー・ロバートソン、ロン・ウッド、ジョニー・ミッチェル、エリック・クラプトンとその恋人パティ(ジョージ・ハリスンの元妻、マサムネくんはこんなことは言及しないけど)・・・」というお歴々。ボブ・マーリーのすごさを物語る。
 草野「レゲエには興味を持たなかったけれど、さすがにボブ・マーリーだけはレコードを持っている。姿勢がカッコいいし、ロックっぽい人だな」
 私自身もあまり聴いてこなかったけれど、この曲を聴く限りは身をゆだねて聴いたら心地よいだろうな、とそんなことを思う。


 メッセージコーナー。
 「音楽とコスト」の話題から、「音楽、お金をかければいいってもんじゃない」という結論がでそうな草野氏(笑)。
 「どんなイヤホンがいい?」の問いに、移動中に音楽を聴くことが多い彼は、
 「もっぱらBozeのノイズキャンセリングのイヤホンを使っています。これを使ってからはほかのは使えない」と。

 9月2日のビリー・ジョエル特集をお父さんが聴いていてうれしそうだった、というメッセージ。
 「親子で音楽の話ができるいっていいですよね」
 マサムネくん自身は若い頃はそういうことはあまりなかったそうだけど、最近、三波春夫さんの偉大さを感じて、帰ったときにお父上とそんな話をしたとか(「親父と・・・」と言っていましたね)。

 動物の雑貨を作るお仕事をされている方から。
 最近、爬虫類のモチーフの企画が多く、爬虫類が生理的にダメ!という彼女は、それでもプロなんだな、泣きそうになりながら、爬虫類の詳細を見て研究して作業をしているとか・・・。すごいなあ。
 草野氏は、生理的に・・・ということではなく、噛んだり刺したりする動物は苦手、と。
 生理的に・・・とあえて言えば、「ネズミの尻尾」が苦手らしい。「顔はかわいいのに、尻尾が・・・」と。
 「リスの尻尾はかわいいのに、ネズミの尻尾はダメというのは不公平な気もしますが・・・」(別に好みだから、不公平とかはない・・・?と思うけど)
 メッセージをくれたリスナーの方へは、
 「大変だと思いますが慣れもあると思う。くれぐれも無理はせずに、時間をかけて・・・」と優しい回答。


 メジャーな感じのアーティストが続いたので、ちょっとマニアックへ、ということで、Natural Gasの「Dark Cloud」(1976年、『Natural Gas』)。
 フェリックス・パパラルディがプロデュースしたバンドとして注目して聴いていたそうだ。彼は、田村くんゲストの回にかけたマウンテンやクリームなどのプロデューサー、日本のクリエイションとのコラボでも知られている。
 Natural Gasは、「悪く言えば地味。ハードでもグランジでもパンクでもない、ちょっとカテゴライズしにくい、ゆるいロックなんだけど、聴いているとクセになるスルメ音楽」と。
 元バッド・フィンガー、ハンブル・パイ、ユーライア・ヒープなどの精鋭が作ったバンドで最近ようやくCD化されたそうで、「やっぱり地味な受け止め方
をされていたのでは?」。

 ピアノの音?がちょこちょこ聴こえて、独特のリズムの伸び方がある、おもしろいバンドだな。

 そして、Edgar Winter Groupの「Round & Round」(1972年、3rd『Roadwork』)。
 70年代前半に全米で人気の合ったバンド。この『ミュージック・ライフ』では、活動休止のニュースが。
 個々には活躍を続けていて、ベースのダン・ハートマンはディスコミュージックの世界で大成功。ギターのリック・デリンジャーは自らのバンドも主催し、アルヤン・コビックの「Eat It」(マイケル・ジャクソンの「Beat It」のパロディ)でプロデュースしたりギターを弾いたりしているとか。
 「Round & Round」ではスチールギターが効果的に使われていて、スピッツの「楓」や「花の写真」のアレンジは、この曲やユーミンの「やさしさに包まれたなら」の影響を受けているそうだ。(こういう話は、ほんとうにたくさん聞きたい!)
 (Edgar Winter Groupのウィキペディアに「快活なロックンロール・サウンドにアイドル的なルックスのよさも相まって人気を博した」と書いてあったが、それぞれのメンバーの画像を見つけてみたら、ほんとうにちょっとかわいい系もありでした)(笑)


 草野「1976年、ちょっとゆるいけれど、それなりに濃ゆいロックシーンであったことがお伝えできたんではないでしょうか」
 曲はかけなかったけれど、雑誌の表紙は当時大人気のハードロックバンドRainbowだったそうだ。
 今後も、「古い音楽雑誌を地図に漫遊記」企画はちょこちょこ続けていくそうだ。
 個人的には、この切り口はユニークだし、音楽にどっぷりつかっていた時代なら大歓迎だし、ちょっと離れていた時期のことでもすごく興味があるので、楽しみだな。



 最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 小島麻由美さんの「おしゃべり!おしゃべり!」(1997年、シングル「初恋」のカップリング)。
 このCD持ってます(ほかはアルバムだけど、これだけシングル)。弾む感じとそれでもなんだか怠惰なボーカルが魅力、と当時感じました。
 彼女については、とくにデビュー当時、インタビューなどで彼にしては珍しくかなり語っていましたよね。
 草野「アプローチが独特で、デビューしたときはかなり衝撃的だった」
 「ハードなジャズか・・・、ロックな要素もあり、歌謡曲やラテンの要素もあるし・・・」
 興味をもって、ラジオ番組のゲストに招いたときに「好きなアーティストは?」の問いに「尾崎豊さん」と答えたそうで、「この人はジャンルを超えたところで音楽を聴いているんだなと感心した」そうだ。
 「その後も独自の世界を奏でていて、すごい人だなと思っています」
 リスペクトに近い思いも伝わってくる。
 リクエストした方は、20年前に草野くんがラジオでこの曲をかけたときに聴いていたんだそうです。こういうのがDJ冥利に尽きるってやつですね。


 来週は、「『ちょっぴりタイムマシーン』のリクエストで漫遊記」。
 リクエストが思いのほか多いそうで、「選ぶのが楽しみ」と。
 こちらも楽しみにしよう!



                              



 ロック大陸とは関係ないですけど、こんなツイート発見!
 SAKANAMONの森野くん。
 https://twitter.com/mrn_sakanamon/status/1043897961401339904?s=11
 「知り合いのバンド」とは、絵音くんのバンドでしょうか?
 行かれた方、いらっしゃいますか?
 私は今知りました。


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