隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

アイルランドの凄い人たち!で漫遊記

2023年03月30日 21時05分25秒 | スピッツ

2023.03.26
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 3月も最終週、「はやいですね」。(ほんとうに)
 そして、「運転中の方、お仕事中の方、暇こいている方・・・、いろんなシチュエーションの方、いらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」

 そして、今日のテーマは、【アイルランドの凄い人たちで漫遊記】
 今までも、オーストラリア(ココ)、デンマーク(コチラ)、韓国(ココ)など、いろいろな国縛りの特集をやってきたが、「アイルランドは、アメリカ、イギリスに負けないくらい、ロックミュージシャンを輩出している国」。
 「今日は、そんな中でも特に凄い人たち」をご紹介。


 オンエア曲
 01 チェリー(スピッツ)
 02 Sunday Bloody Sunday(U2)
 03 Blister On The Moon(Taste)
 04 Whiskey In The Jar(Thin Lizzy)
 05 Lookin' After No. 1(The Boomtown Rats)
 06 To Go Beyond(ii)(Enya)
 07 If I Should Fall From Grace With God(The Pogues)
 08 Dreams(The Cranberries)
 09 おくさまは18才(岡崎友紀)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「チェリー」(1996年、13thシングル/1996年、7thアルバム『インディゴ地平線』/2017年、『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』より)。
 東京の桜はすでに満開を迎え、桜前線が徐々に北上していく頃、「今はどのあたりかな?」と想像しながら聴いてみよう、と

 最初の曲は、「アイルランドから世界を席巻したバンド、U2の「Sunday Bloody Sunday」(1983年、3rdアルバム『War』)。
 「アイルランドのロックバンドというと、普通にU2を思い浮かべる人が多いと思うんですが・・・」。
 (ハイ、まさしくそうです)
 ロックバンドとしては、最も多くのグラミー賞を獲得した世界的人気のビッグアーティスト。
 草野くんたちが最初にU2を聴いた80年代前半は、「ちょうとニューウェーブ系のThe CureとかEcho & the Bunnymen(エコバニ)なんかが人気が出てきてて、それに比べると、あか抜けてないというか、まじめなバンド、という印象でしたね」。
 でも、「そこがよかったんだろうね、誠実な感じがね」。


 アイルランドについて。
 ヨーロッパの島国。
 面積も人口も、「北海道を若干縮小した規模」。
 ケルトの文化に根差したカトリック系信者の多い国。
 長いこと、イギリスの支配下にあり、かつては飢饉などもあり貧しい時代が長かったが、近代以降は発展を遂げて、今では豊かさにおいては世界でも上位に入る国になった。
 もともとアイルランド人は「おおらかで音楽好き。ビールとポテトと歌うことが大好き」な国民性と言われ、多くのミュージシャンを輩出している。
 
 草野くんの「手元の資料」によると・・・。

 ロックンロールのルールは、黒人のR&Bと白人のカントリーミュージックの融合と言われている。
 アメリカ発祥のカントリーミュージックはマウンテンミュージック、ヒルビリーと呼ばれた。
その源流をたどると、18世紀から始まるアイルランドからの移民たち(飢饉などで多くのアイルランド人がアメリカに移住した)がアイルランドの伝統音楽を鳴らし始め、それがマウンテンミュージック、ヒルビリーとなって全国に広がり、それが時代を経てカントリーミュージック、ロックミュージックへとつながっていった。
 ということで、「ロックのルーツをたどればアイルランドにつながる、と言えるかもしれないですね」。


 次の曲は、「60~70年代のアイリッシュバンド」、Tasteの「Blister On The Moon」(1968年、インディーズデビューアルバム、1969年、デビューアルバム『Taste』)。

 「ボロボロのストラトキャスターをかき鳴らすカリスマギタリスト、ロリー・ギャラガーさんが在籍していたことでも有名」なバンド。そして、「アイルランドのロックバンドがまだそんなにメジャーになる前に活動していた数少ないバンドの1つ。一応、ハードロックに分類されるのかな」。
 UKのバンドに比べると、「土臭いというか、草の匂いがしてくるような雰囲気がありますけど・・・。オレだけかな」と。
 (ベースのズンズンいう音がお腹に響いて気持ちいい。平易な英語だけど深い内容??)

 アイルランドには、「行ったことないけど、いつか行ってみたいな」と。
 アイルランド出身のジョン・カーニー監督の映画作品で、「アイルランドの雰囲気ってこんな感じかな~と触れることができた」。
 『ONCE ダブリンの街角で』『シング・ストリート 未来へのうた』は、「どちらも音楽が軸になったストーリーで、ロック大陸トラベラーにはオススメの映画」。

 次は、Thin Lizzyの「Whiskey In The Jar」(1972年、2ndシングル)。
 「個人的には、アイルランドと言えば、Thin Lizzy」で、ジョン・カーニー監督の作品にも、アイルランドを代表するミュージッシャンということで、Thin Lizzyのフロントマン、フィル・ライノットさんの銅像が登場するそうだ。「ダブリンの観光スポットらしい」
 ココでも特集した、「大好きなバンド」と。
 「Whiskey In The Jar」はメタリカもカバーしていて、もともとは「アイルランドの伝統的民謡」。
 民謡のほうは、「イメージするところのケルトの雰囲気なので、そちらもぜひ」ということで、こんな感じ??
Dubliners: Whiskey in the Jar (best version!!!)
 この曲、リリース当時、アイルランドのチャートで連続17週1位だったそうで、「すごいね、寺尾聰さんの『ルビーの指輪』はたしか『ベストテン』で12週連続1位だったけど」と。
 もともと5分以上の曲で、「今日はエディットバージョンで」。

 次の曲は、The Boomtown Ratsの「Lookin' After No. 1」(1977年、デビューシングル)。
 チャリティープロジェクトの「Band Aid」の発起人として有名なボブ・ゲルドフさんがボーカルを務めるバンド。
 The Boomtown Ratsは、ココでもかけてくれたが、「ああいうピアノ弾き語り曲で有名になっちゃったんで誤解されがちですが、もともとはパンクバンド」。
https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/af626969c59477c2ac6870e44c7cb0f3
先日特集したSham 69(ココ)でも紹介されたオムニバス盤のレコードにも、The Boomtown Ratsの曲が入っていたそうです。今日は、パンクっぽいナンバーを!
 (小気味よくてカッコいいナンバーですね~)

 次は、Enyaの「To Go Beyond(ii)(1987、デビューアルバム『Enya』/1992年、再リリース『The Celts』)。
 この方は、ロックのカテゴリーに入れていいのか? だが、「アイルランドといえばEnyaだよね、という人、多そう」で、「疲れたときに聴いて何度も癒されてきたので、やっぱりかけたい」ということで。
 草野くんがとくに好きなのは、彼女の1stアルバム『The Celts』。
 これはBBCの番組のサントラ盤としてリリースされたが、当時は注目されず、のちにブレイクしてから再評価された作品。
 草野くん曰く、「ブレイク後の作品と比べて、すごい素朴で、聴いていて安心する。部屋で聴いていたら、アイルランドの妖精が現れそうな・・・」。
 (心の奥に、苦痛もなく入ってくる)

 次は、The Poguesの「If I Should Fall From Grace With God」(1988年、3rdアルバム『If I Should Fall from Grace with God 堕ちた天使』。
 The Poguesは、草野くんが「勝手に、アイルランド!とイメージしているバンド」。「Enya的世界+The Pogues的世界=アイルランド」らしい。
 この曲は、「パブで黒ビールを飲みながらみんなで騒いでいる感じ」。リズムの感じやアコーディオンの入り方は、「スピッツの『野生のポルカ』で影響を受けている」と。
 「晴れた日に車を運転しながら聴いたら最高!」と。
The Pogues - Dirty Old Town
 (2ndアルバム『Rum Sodomy & the Lash』に収録されているこの曲が好きで、聴くと寂しくなるんだけど、いい曲)
 曲終わりで、「『ヨナ抜き音階』が日本の民謡にも通用するところもあって、おもしろいな」と。

 そして最後の曲は、The Cranberriesの「Dreams」(1992年、デビューシングル/1993年、1stアルバム『Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We?』)。
 80年代にU2がブレイクしたあとも、Power of DreamsやHothouse Flowersなど「いい感じのアイリッシュバンド」がたくさん続いた。
 Power of Dreamsは同じPolydor所属ということもあって、来日時にメンバー4人で、渋谷のクラブクワトロにライブを見に行った。
 そんなバンドたちの中で「いちばん有名なのは、このThe Cranberriesかな」。
 とくに、この「Dreams」は「フェイ・ウォンさんもカバーして人気だったキラーチューン」。「歌メロに若干ケルトのエッセンスが感じられて、それがフックとなって何度も聴きたくなっちゃう名曲」と。

The Cranberries - Zombie 1999 Live Video
 (ライブの圧倒的な力強さと、ボーカルの凛々しさ)


 特集の最後に。
 アイルランドと言えば、北アイルランド出身のミュージシャンも多い。ヴァン・モリソン、ゲーリー・ムーア、スティッフ・リトル・フィンガーズ、アッシュなどなど。
 しかし、今回は、「アイルランドという国縛り」でセレクト。ただし、北アイルランドだけでも多くのミュージシャンがいるので、「これだけでも特集が組めるかも」。
 (北アイルランドをめぐる問題も複雑で、そのあたりをテーマにした映画、結構好きで、何本か見てるなあ)

 
 そして今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、岡崎友紀さんの「おくさまは18才」(1970年、3rdシングル。作詞は岡崎友紀さん)。

 (イントロは、「白い炎」)
 草野くんが幼稚園児のころ、「きれいなお姉さんの代表がこの岡崎友紀さんでした」。
 『おくさまは18才』は、「石立鉄男さんとのコンビが最強におもしろいドラマでした」。
 (何本かは見てたなあ)
 石立鉄男さんの役柄の物まねをみんなしていた、とか。
 この曲はそのドラマの主題歌で、「曲調は、バート・バカラックさんの世界に近い。バート・バカラックさんにちょっとお醤油かけた感じで、これがいい味を出している。もう、オレ、大好物です」。
 バート・バカラックさんは今年2月に亡くなったが、「その影響力を感じながら聴きましょう」。
 (うーん、なんと懐かしい・・・)


 さてさて、この番組、次回で274回目の放送になるそうです。
 274回・・・って微妙で、「中途半端じゃね?って思いますよね。でも、274で、ふな ふな ふなっしー!ということで、なんとなんと、ふなっしーに来てもらうことになりました! ロック好きな梨なので、漫遊テーマも決めてもらって、いろいろ語ってもらおうと思います」
 (すごいですね~)
 ということで、来週は、「放送274回、ふなっしーで漫遊記」。

 そして、「できればロックの、好きなキーボーディスト」へのリクエストを募集しています!

 「草野さん、ケアルラ魔法をかけてください」



                              


アルバム『ひみつスタジオ』のダイジェスト映像
  スピッツ ニューアルバム『ひみつスタジオ』 ダイジェスト映像part1
 え、part 1 なの? part 2 も続いて発表されるのかな?


 そして、5月10日に、『スピッツ 2』が刊行される。
 初の単行本『スピッツ』から25年だそうだ。

 途中、別の版元から『旅の途中』が出たけれど、あれはライターがメンバーの口調で書き起こした、企画ものっぽいスピッツストーリーだった。
 こちらは、「1998年以降、雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』や『BRIDGE』に掲載された記事や写真から厳選」抜粋されたもの。
  https://www.rockinon.co.jp/business/publication/book/178663
 それにしても、スピッツ情報が多すぎて、追いついてるか??と不安になったり。
 うれしい悲鳴というやつですか。



 よみうりランド付近の桜が満開。
 先日の雨の中の桜も、寂しげで心許なげで、悪くなかった。
 
 新緑の若い葉が目に入ってくる。
 季節よ、もう少し歩みを緩めて、じっくり私の目を楽しませてくれ。


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