2018.03.25(日)21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM
春を迎えて環境がいろいろ変わって大変な人もいるのでは?ということから、草野氏がよく言う小学校の頃の自分・・・。
小学生の頃の新学期は、クラス替えで「緊張して吐きそうになってた」と。「ガラスのハートですな」。
吐きそうまではさすがにいかなかったけれど、なんかドキドキ、というのは覚えがあるかな。
彼自身は「おっさんになって、それほど人見知りではなくなった」と言うけど、結構人見知りな男性っていますよね。
金八先生の「我も人なり 彼の人なり」に救われて、人間なんて根っこのところでは似たようなもんだと思うようになったとか。
今夜はそんな気分を一新すべく、「クセになるおもしろソングで漫遊記」だそうです。
オンエア曲
01 ヒバリのこころ(スピッツ)
02 ふな ふな ふなっしー♪(ふなっしー)
03 半斤八両(サミュエル・ホイ)
04 YAMASUKI(YAMASUKISINGERS)
05 O・TO・GA・ME はーと(激しぶ BOYS)
06 どこへ行くの(川崎幸子・敏子)
07 目をつむってモンキーダンス(平尾昌晃)
08 値上げ(高田渡)
09 ニュー・モーニング(カーネーション)
1曲目はリクエストの多かった、メジャーデビュー曲「ヒバリのこころ」。やっぱり今日はね。
今年の冬はまれに見る大雪で大変だった福井のリスナーからのメッセージにこたえて、「大変なことのあとにはきっとすてきなことが・・・」。ホント、そうならいいなあ。
「ビューン♪」(稚拙な説明だなあ(-_-;))というギターの音で一気にスタート。気持ちも一気に走りだすような楽曲だ、と改めて思う。
草野氏に言わせると、おもしろソングには「最初から笑わせようという意図があって作られた曲」と、作り手の意図とは関係なく「年月を経て笑える曲になっちゃったという曲」があると。なるほど。
「作者の意図が必ずしも反映されない場合もある」音楽のおもしろさ、を見せてくれるらしいよ。
例によって「草野の独断でセレクトしてるんで、おもしろさがわかんねーという方」には悪しからず、と。
突然流れる「ふな ふな ふなっしー♪」(ふなっしー)。おお、ハイトーンのシャウトもかっこいいじゃないか!
「元気出る系おもしろソング」。「作詞作曲がふなっしー」というところもすごいけど、草野氏が注目したのは、それを「ハイレベルな音楽にまで高めた高見沢(THE ALFEE)さんがすごい!」とこ。
ZO-3でサビを実演してみせて、「ここのコーラスはたぶん高見沢さん」と。
「一生懸命なふなっしーの歌唱も聴いているうちに泣けてくることもある。一生懸命っていいな」
「やなこと 忘れて キャッハー♪」を「やること 忘れて」と聞き間違えて、「いい歌詞だな」とスピッツの曲「がらくた」に使用したのは結構有名な話?
ただ、ふなっしーチームと親しいスタッフに確認してもらったところ、この曲は打ち込みだそうで。あら。
「でも生ドラムに聴こえるし、そういう打ち込みっぽくない緩い打ち込みはいいかな」と、制限を少し緩めたそうだ。
「いつかゲストに来てくれたら!」 楽しそう・・・。
次は、「半斤八両」(サミュエル・ホイ)。
サミュエル・ホイは「香港では知らない人はいないと言われる大スター」。1976年の大ヒット映画の映画『Mr.Boo!』の主題歌です。
「サラリーマンの悲哀を歌っているらしいけど、合いの手がいちいち楽しい」と。「いやな上司の歌詞のところに入るイヌの声や、ブルース・リーの映画『死亡遊戯』へのオマージュかと思わせる掛け声とか」
たしかに、お馬さんテンポ?の緩い感じがなんとも微妙に笑える。
続くのは、ユニットYAMASUKISINGERSの「YAMASUKI」。えー、知らない! なんじゃ、こりゃ!
1971年パリでリリースされた「カルト的アルバム」より。のちにリマスター盤が出たりYouTubeで話題になったりしているそうだ。
「東洋っぽい音楽にヘンな日本語をのせている、一回聴くとクセになっちゃう」、ふむふむ。
「アルバムのどの曲もこんな感じ」で、冒頭の「七つの叫びをしますから、形をとってくださ~い、うれし~」がすごく印象に残る、と。低い声で歌ってみせて、「意味があるようでない歌詞」がおもしろくて何回も聴いていたそうだ。
「寝る前に聴くと必ずヘンな夢を見るんで、それを望む人にはオススメ」らしい。
年末のイベントでOKAMOTO'Sのハマくんとこの話題で盛り上がったそうで、OKAMOTO'Sの二人がこんなところでYAMASUKISINGERSを熱く語っています。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/2739
そして、激しぶ BOYSの「O・TO・GA・ME はーと」。これはこれは、隠しトラックをオンエアとは、バンプファンのあいつが喜びそう。
「激しぶBOYS。シブがき隊じゃないです(笑)」。ご存知のように、BUMP OF CHICKENはアルバムに隠しトラックがあって、この曲は2004年のアルバム『ユグドラシル』に入っている。
リリース当時、「大傑作アルバムをツルっと聴いたあとでサプライズのプレゼント的なクエオリティー高いおまけ曲って、ずるいでしょ」と草野氏自身がジェラシーを感じたそうだ。
「激しぶBOYS・・・、アイドルバンドの設定なのかな。・・・これも打ち込みみたいです。ま、今日はしょうがないかな」
いかにもアイドル曲っぽい歌詞とリズム、歌唱。でも気持ちよくノレる感じ。これだけ聴いたら、絶対にBUMPは思い浮かんでこない。
ここでメッセージ。
娘が中学生になったらギターを買ってやるのを楽しみにしているお父さんからのメッセージ。
「見た目派なので、娘の意志は無視してフェンダーのジャズマスターかギブソンのSGを」と考えているが、「草野さんなら?」という質問。リスナーは「マサムネさん、どんなギター選ぶのかなあ」という興味で答えを待っていたと思うんだけど・・・。
「ギターは好みがあるから、娘さんと一緒に、あーだこーだと言いながら選んだほうがいい、そういう時間もいいでしょ」という真っ当な返答でしたとさ(笑)。
「お父さんがほしいんじゃないの?」
「透明なギターがほしいとか、ピンクがいいとか・・・あるかもしれない」
「たしかにギブソンのSGは軽いからビギナーにはいいかもしれないけど」
などいろいろ言ってましたが、「これ!」という推薦はなかったですね。
そして後半1曲目は、1970年代の双子のデュオ川崎幸子・敏子の「どこへ行くの」。「カルト歌謡?」
「どこへ行くの」と「お尻をギュっとあげるところ」がツボで「ずり上げ系?」って(笑)。「好きで好きで」よく聴いていたそうで、ホント、守備範囲の広い人ですよね。「聴く(効く?)エナジードリンク」と言っているそうです。
「真の意味でサケデリック。アレンジも最高」と最高の褒め言葉。
これって、「くちなしの花」のカップリングなんですね。
爽やかきれい系な声だけど、ちょっとチープな感じがおもしろいかも。
そして、ここへきて、平尾昌晃の「目をつむってモンキーダンス」。
「去年亡くなった昭和を代表する作曲家でありシンガー」。
「この曲もサイケな一曲。作詞はなんと・・・谷川俊太郎さん。運転中でなければ、ぜひモンキーダンスをしながら聴いてください」
いやいや、これはちょっとショッキングな一曲。「オー、イェイイェイ」とか言ってるけど、よく聴くと、たしかに詩人の世界。
「くじらのあぶくが あいつのガイコツ」って、すごいでしょ、と草野くん。
ラストは高田渡の「値上げ」。
草野氏はツアー中に高田渡のライブドキュメンタリー映画『タカダワタル的』のDVDを持ち歩いて、ホテルで見たりしているそうだ。「堂々としているけど飄々としていて、ボソッと言うMCにクスっとさせられる」、勉強になる、と言ってましたね。
私自身は吉祥寺在住の友人家族と彼のライブに行ったり、ライブ後の楽しい時間を過ごしたことが何度かある。亡くなったとき、その仲間の間での「喪失感」がとてつもなく大きかったようだ。
「値上げ」はおととしのガリガリ君の短期間のCMに採用された。いろいろ言い訳しつつ、最後に「値上げをします」という一言が彼らしい。「短い曲だけど、高田渡のアイロニカルな世界が堪能できる曲」と。
これは1971年のアルバム『ごあいさつ』の収録されている。
そして「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
今夜は、カーネーションの「ニュー・モーニング」。歴史もあり、根強い人気で支持されている、スピッツにとっては「先輩!」という感じのバンド。
アルバム『フェイクファー』では、当時メンバーだった棚谷さんがプロデューサー。ライブイベントなどで共演も。今年、結成35周年で「いろいろありそう。注目のバンドです」と。
「『ニューモーニング』は、カーネーションにしてはちょっとハードめだけど、メロディーがきれいな」と解説あり。彼らのゆったりな心地よさがハードなアレンジの中でも生きていますね。
http://www.carnation-web.com/news/live/
さっそく6月30日、日比谷野音で、新旧メンバー出演のライブも!
CARNATION 35th Anninersary "SHIBUYA COSMIC BASKING 2018 spring” では、2月は澤部渡(スカート)、3月は吉田ヨウヘイgroupがゲストでライブがあったんですね(草野くん、3月のライブに)。
ここにそれぞれの若手新鋭ゲストと直江さんの対談。すごくおもしろいです。
http://www.carnation-web.com/35th/scb_feb.html
http://www.carnation-web.com/35th/scb_mar.html
「おもしろソング」のネタはまだまだあるそうで、第二弾、第三弾もお楽しみに!と。
そして、来週は、「たん たん たんこぶで漫遊記」。え?
「愛のしるし」のAメロを歌ってみせて、「頭打ちのリズムの曲」の特集だと。
なるほど。これも楽しみです。
自律神経の病気といってもいろいろあるから憶測でいろいろ書きたくはないけれど。
ただ川崎宗則選手の「真面目な楽しさ」が大好きだったので、プレイが見られないのは本当に寂しい。
コメントから真摯な思いが伝わってきて、少し苦しくなります。
川崎選手に心休まるいい時間が訪れますように。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/03/26/kiji/20180326s00001173211000c.html