■のろまなタイムマシン
乾いた土から舞い上がる春の気配に
浮かんで揺れる 後ろ姿
突然の嵐のようにめぐってきて
いずれは消えてしまう ざわめく心
思い出は 永遠の線分じゃない
とぎれとぎれの破線が
地平線まで続いて
煙のように消えてしまう
残されたほうが 追っていって
あきらめて 立ちつくす
そうやって たくさんの日常が
日めくりのように 飛ばされていく
激しい雨に 懐かしい土の匂い
乾いた心と思い出が 後ろ向きに発車する
今だけのタイムマシンに油をさして
時速四キロののろまな旅に出る
乾いた土から舞い上がる春の気配に
浮かんで揺れる 後ろ姿
突然の嵐のようにめぐってきて
いずれは消えてしまう ざわめく心
思い出は 永遠の線分じゃない
とぎれとぎれの破線が
地平線まで続いて
煙のように消えてしまう
残されたほうが 追っていって
あきらめて 立ちつくす
そうやって たくさんの日常が
日めくりのように 飛ばされていく
激しい雨に 懐かしい土の匂い
乾いた心と思い出が 後ろ向きに発車する
今だけのタイムマシンに油をさして
時速四キロののろまな旅に出る