2019.2.10 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM
https://www.tfm.co.jp/manyuki/
「ロック大陸漫遊記」、1年以上過ぎて,よく指摘されること、「洋楽の曲紹介のとき、(発音が)あまりに日本語英語すぎるんじゃない?」 なるほど(笑)。
例えば、INXSの「What You Need」。小林克也さんばりの流暢な発音を披露してくれましたが、ここで、日本の英語教育にひと言、物申すバンドマン!
「なんで、耳で聞いたままの英語を定着させてくれなかったの?」
morningは実際には「モーニング」とは、きこえないし、知り合いのネイティブの言うManhattanは「マンハッタン」じゃなかったぞ!と。
「聞こえるままに覚えてきたら、オレの曲紹介も・・・」ということだ。
さて、今日は、「恒例となった、月イチ アーティスト特集」、「Ride(ライド)で漫遊記」です。r の発音をきかせて紹介してくれました。
1980年代後半のシューゲイザーバンド。デビュー前のスピッツがはまっていて、スピッツの音楽性は「ライド歌謡」とか、インタビューでもよく言っていましたね。
草野「当時はレコジャケもすてきでした」
『Nowhere』のジャケットは私も好きでした。
オンエア曲
01 プール(スピッツ)
02 Like a Daydream(Ride)
03 Never Understand(The Jesus & Mary Chain)
04 Taste(Ride)
05 Paralysed(Ride)
06 Cool your Boots(Ride)
07 Charm Assault(Ride)
08 UNDER the U.K.(横道坊主)
漫遊前の一曲は、スピッツで「プール」(1991年、2nd『名前をつけてやる』)。
いつ聴いても、歌詞もギターソロもシンプルに揺れるベースも柔らかなドラムもいい。いい!
曲終わりに、「この曲がいちばん、ライド歌謡の雰囲気かな?ということでセレクトしてみました」と。リクエスト多数だそうだ。
草野「ライド・・・、シューゲイザーの代表的なバンドです。その大陸に初上陸! 上陸の際は、足元にご注意ください」
おっ! なんか、かっこいいインフォメーションだな。
1曲目は、Like a Daydream(1990年、2nd EP『Play』)。
草野くんが最初に聴いたライドの曲だそうだ。
1990年当時、渋谷に、彼がよく訪れていたUKインディーズなどに強いZESTというレコード店があり(10年くらい前?に閉店してしまった)、そこに流れていたのが「Like a Daydream」。店員さんに「これ、誰の曲っすか?」と尋ねて購入したとか。
エピソードとして、当時カジヒデキくんがここでバイトをしていて、草野くんに対応してくれた店員さんがカジくんだった可能性も?と。
このカジュアル感!
Ride - Like A Daydream
この若い、というか幼ささえ見える4人組を見ていると、音楽的なことで短期でバンドをいったん解散、という事態に陥ったこと、理由はないけどなんとなく納得できちゃいそう。
ではでは、簡単にライド紹介。
1988年、オックスフォードで結成。もともと学友だったマーク・ガードナーとアンデュ・ベルを中心とした4人組(「ってことは、スピッツより歴史が浅いんだね」)。
「轟音ツインギターと疾走感あふれるリズム。それに対峙するかのようなツインボーカルの清涼感あふれる美メロ」で新しいUKロックを予感させたバンド。
シューゲイザーにくくられることも多いライド。「シューゲイザー」とは文字どおり、「ノイジーな楽曲をうつむいて靴を見つめながら演奏する人たち」。
草野「音楽的には轟音ギターとポップなメロディーが同居している」
こういう姿勢のバンドは、ライド以前に、ジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)という先駆者がて、草野くん曰く、「ライドはこのジザメリの影響が強かったのではないか」。
学生の頃、このジザメリを聴いて、「ロックの革命かも!」と盛り上がったそうだ。
ということで、2曲目はライドつながりで、The Jesus & Mary Chainの「Never Understand」(1985年、2ndシングル)も聴いてみて、と。
草野「ノイジーな曲なんだけど、聴いているとだんだん気持ちよくなってくるはずなんで」(笑)
「キーン」が最後まで気になっちゃったけど(笑)、でもたしかにボーカルのゆったり感はちょっとヘンに異質かも。
草野「『ワンアーティスト特集』と言いながら違うバンドかけてんじゃないか、とツッコミが入りそうですが、大目に見ていただきたい、と」
シューゲイザー前夜といえば、ジザメリからは「轟音ギターとポップなメロディー」、「耽美的」という面からは、Cocteau Twinsや初期のThe Cureからの影響も強かったかもしれない、と。
これ、Cocteau Twinsです。
Tishbite / Cocteau Twins (Full-Version)
Cocteau Twinsはお好きなバンドだそうで、またいつか紹介したいな、とおっしゃっています。
次は、3枚のEPリリース後に発表されたフルアルバム『Nowhere』(1990年)から「Taste」。
(草野くん、このジャケット褒めていましたね)
気持ちのいい曲で、当時何回も聴いていたそうだ。
歌詞カードには「聞き取り不能」と書いてあって、「歌詞って聞き取れなくても感動できるんだな」と思ったという思い出話も。
草野「このアルバム、本当に名盤だと思う」
当時、シューゲイザーバンドとして並んで語られることの多かったマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)と比べると、ライドのほうが「より普通のロックバンドのフォーマットを守っていたな」と。うーん、おもしろい言い回し。ロックにフォーマットって・・・。
草野「マイブラのほうがもうちょっと攻めてたような、進歩的だったような気がします」
でも彼自身は、「旧来のロックのスタイルを守っていたライド」が好きだったような気がするそうだ。
次もアルバム『Nowhere』から、「Paralysed」。
草野「轟音ギターというより耽美性のほうが強い曲。歌メロだけ聴いていると、薬師丸ひろ子さんの曲のような気もしちゃう」
「Paralysed」というタイトルにふさわしい、「マヒ」ではなく、ちゃんと漢字で「麻痺」と書きたくなる、妖しく浮遊する感じ。短調なベースの音も不思議に刺激的。
次は、2ndアルバム『Going Blank Again』(1992年)から「Cool your Boots」。
曲のはじめに、“Even a stopped clock gives the right time twice a day.” という歌詞があるそうで、「止まった時計でさえも一日に2回は正しい時を示す」、つまり「どんなにいい加減な人でもたまにはいいことを言う」というイギリスのことわざ。これ、「トリビアです」って教えてくれた。どや顔で言ってたかも、見えないけど。
そして、「Charm Assault」(2017年、5th『Weather Diaries』)
2ndアルバムから予兆はあったそうだけれど、ライドの音楽から轟音や耽美性といった要素がだんだん薄れてきた。3枚目くらいから、普通のブリットポップ風になってきて、草野くんは3枚目も4枚目もアルバムは購入したけれど、「正直あんまり聴かなかった」。
轟音と耽美性あってのライドだと思っていたが、1996年には解散。
その後は、アンディ・ベルがオアシスに加入、マーク・ガードナーがエレクトロな音楽にチャレンジ・・・などの話題もありつつ、2014年に再結成。「ちょこちょこ来日もしてくれてます」
結成30周年で、昨年末から「アンプラグド・ツアー」をスタートさせたそうだ。
この「Charm Assault」は再結成後の楽曲。
草野「耽美的なアルペジオが戻ってきて、気持ちのいい曲」
最後に、ライド、マイブラ以降、「轟音+美メロ」のバンドはわりと一般化しているので、「若い方はライドを、オレらとは違った聴き方をするかもしれませんね」。
スピッツの曲では、「プール」以外に、「甘い手」「新月」など、ライドっぽい曲だと思うので、「そういう耳で聴いてもらえたら、また新鮮かも」。
あ、「甘い手」、覚えていてくれたんだ(笑)。ライブでやってください!
そして最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
曲は、横道坊主の「UNDER the U.K.」(1989年、1st『DIRTY MARKET』)。
横道坊主には個人的な思い出があるそうだ。
スピッツ結成間もない頃、どんな経緯だったかは記憶にないけれど、埼玉の某ラジオ局でパーソナリティーをつとめていた中村義人さんの番組で、デモテープを流してもらったとか。
生放送で電話出演し、「オレの人生初のラジオ出演」。
田村くんの家で緊張をほぐそうと二人で缶ビールを飲みながら電話を待っていて、何を話したのかは忘れてしまったけれど、中村さんが優しかったことだけは覚えている、と。
それ以降、「お会いする機会もなかったけれど、その節はありがとうございました!」と言いたい草野くんでした。
メロディーがわかりやすくて、歌詞がリリックで、そして中村義人さんの声が好きです。
ラジオで横道坊主を聴けるなんて思わなかった!
草野「今も精力的に活動していらっしゃいます」
そうなんですね~。中村さん、今見てもカッコいい・・・。
横道坊主:夏の日の少年
横道坊主 / カケアガル
そして来週は、「ギターインストで漫遊記」。
「ロク漫」初のインストルメンタル特集。「エレキギターが好き」なので、そこにしぼってセレクトしていくそうです。
ジャルジャルのラジオを聴いていたiokaさんからの情報です。
福徳さんが、THE BAWDIESの武道館ライブに行ったそうで、そこでスピッツ田村氏に遭遇。
そのときに田村くんから、「M-1見たよ。メンバー全員、ジャルジャルはいちばんおもしろかったって言ってたよ」と言葉をかけられた、と。
福徳さん、中学の頃から「スピッツ愛してやまない」人らしくて、すごくうれしかったそうだ。
後藤さんも「うれしいお言葉」と返していたとか。
iokaさん、ありがとうございました!
そうそう、高梨沙羅選手、今季初Vです。
ずっと応援して見てます! 一家で(笑)うれしい。
https://www.nikkansports.com/sports/news/201902110000014.html
ルンビ選手もちゃんと2位にいる、ということが貴重な事実。
小平奈緒選手も、連勝がとぎれた、ここからの滑走にむしろ注目していま~す。
いつものように、かけらさんの記事を読みながらのタイムフリーラジオで電車の中。
「朝ドラ!」と長男からのメール
ん?
「とりあえず検索!」
検索したら…もうびっくりのこのニュース!!
秘密の活動ってこれだったのでしょうか??
春が待ち遠しいですね!
実はちょっとバタバタしていて、世間の話題に疎い日々を過ごしていて、さっき、えっ!と知りました。
なんだか笑っちゃう春の訪れですね~。
ゆっくりいろいろ見てから、「反応」します(笑)。
いつもありがとうございます。
そうか~。アルバム制作だけでは、さすがに「秘密の・・・」とは言いませんよね。
どんな曲なのか、楽しみです!