隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

年末年始のNHK

2022年01月08日 19時40分00秒 | テレビにプチコメント

2022.01.08(土)



 今週は、母と新春リモート面会初め。
 「私はいつまで生きているのかしらね~」と自信溢れる表情で笑って、私を慌てさせる。
 「私たちも頑張るから」と、最近はマジで応じている自分に笑える。

 母と娘(一般論ではなく、あくまで「私と母」だけれど)を総括するのは、まだ先になりそう。
 母が長生きしてくれてよかったと思うのは、私の中の母の評価があがったことかもしれない。
 母を好きだった一時期もあったし、どうにも認められないことが増えていったきつい時代もあった。
「昔占ってもらったら、私は息子じゃなく娘に世話になるって言われたのよ。本当にそうなったわね」と言われて、弟のことを思い、そんなふうに言える母親を嫌悪したこともあった。そのときの嫌な思いは今も消えてはいない。
 だけど、ここ数年で車いすになり自由がきかなくなっても、つねに緩やかに、ハンデを無理せずに少しだけクリアして、悲観的にならない、日常を後ろ向きには送るまい!とする姿には、わが母ながら「お見事」と言わざるを得ない。
 母との別れがきても、そこは認めてやりたいと素直に思えるようにしてくれた、この数年の経験は、私が老いたときになにかの力になるだろうか。そんなことも考える。



 年末年始のテレビで記憶に残ったのは、図らずも次のような番組だったな。

★『倫敦ノ山本五十六』(NHK)
  https://www.nhk.jp/p/ts/18JMJ8GR29/
 のちに連合艦隊司令長官となる山本五十六は、1934年、ロンドンで行われた海軍軍縮会議予備交渉に海軍側の首席代表として参加する。
 権勢を誇る当時の海軍には、英米に有利な軍縮などは眼中になく、そんなものは屈辱でしかなかった。
 しかし、山本は考える。もし、このまま戦争に突入したら、日本の戦力では必ず負けるだろう。
 予備交渉を前に、「戦争の回避と海軍の誇りの維持」を目指して、山本は苦悩する。
 軍の上層部との緊張感あふれるやりとりと、ロンドンでの各国との交渉会議が、ドキュメンタリーのように淡々と、それでいて重厚に描かれている。
 結局、条約は不成立となり、国の名誉を守ったということで、帰国後は英雄として国民の歓声のもと迎えられる。深い悔恨と戸惑いの思いを押し隠すような表情が印象的。
 山本が心を許す友人の堀悌吉(海軍兵学校の同期)(片岡愛之助)との語らいと家庭での様子に、人間・山本五十六が垣間見える。
 この堀が保存していた山本からの多数の書簡を資料に、この当時の山本五十六の葛藤を、新しい歴史の事実としてドラマ化した作品。

 香取慎吾が静かな演技を見せて秀逸。
 このように開戦の何年も前から、戦争への明らかな道筋ができていたんだ。


★『新選組!スペシャル』(NHK)
  https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/90000/458260.html
 2004年の大河ドラマ『新選組!』の総集編の再放送。しっかり録画して、まとめて見てしまった。
 好きなシーンがすべて採用されているわけではなく、再度すべてを見直したくなったけど・・・。
 新選組の歴史的な評価を云々するつもりもなく、私にはあくまで、キラキラ思い起こせる「青春群像劇」。
 登場人物も役者たちも、限りなく若くて躍動的でせつないほどに美しい・・・。


★『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』(NHK)
  https://www.nhk.jp/p/ts/282VPZ4VY6/
 伝説の歌舞伎役者「中村仲蔵」が、芝居に魅せられ、「稲荷町」という最下層の役者から這い上がっていく実話に基づいたエピソードを、テンポよく、現代の私たちに披露してくれる。紹介文には「年末エンターテインメント巨編」と締めくくられていた。
 仲蔵を演じる中村座所縁の中村勘九郎がすこぶる魅力的で、躍動的で、弱くて、でも必死で、こっちは寄り添って応援したくなる。
 歌舞伎役者も、そうではない役者も垣根なんか取っ払って、仲蔵という伝説の人気役者とその周辺の役者たちを生き返らせて躍らせる。
 見終わってスカッとするドラマ! なんだか久しぶりに見たような気がした。

 ・・・気づいたら、みんな「NHK」だった。
 あくまで偶然です、もちろん。


                              


 オミクロン株の「席巻」?で、感染者が増えることは予想できたけど、このところの驚異の上昇。
 今月のちょっとした予定をどうしようかな・・・と考える夕暮れ。

 それにつけても、沖縄、山口、広島での感染者の数には、今さらだけど、日米地位協定のためになんの策を講じることもできずに、米軍に「強く要請」することしかできないことへの、歯がゆさなんか通りこした怒りしか感じない。



 土合駅の画像が送られてくる。
 「車で来て撮影して車で帰るなんて邪道だ。許せん奴ら(笑)」だって。
 車も鉄道も大好きな男子。
 しばらくはまた出かけられなくなるかな、と。

 駅前には雪とかすかな光が・・・。晴れていたのかな。
 もう帰りの車内で駅弁・・・かな。


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