■ミルクキャンディー
部屋のすみに大きくなったパキラ
淡い緑の風をこっそり飛ばす
パソコンのわきに 木製のクリスマスツリー
「あなたに似合うよ」と友の声
目覚まし時計に寄り添って 写真立て
古い時代の高原ホテル
眠くなるまで 起きていよう
今日はあいつが帰ってくる
遠い旅を続けながら ときどき私を思い出す
何も言わずにドアをすり抜けて
たぶん音も立てずに 帰っていくだろう
でもきっと 私にはわかる
テーブルの上に ミルキーキャンディー
あいつのために ふたつ みっつ
はずかしそうに 口に放り込んで
走っていった 17の夏
少し汚れたTシャツの胸に
「俺は闘っているんだ」-そう書いてあった
できたら また話がしたい
私のわがままも聞いてほしい
いつか あいつの世界に行けたら
悔しいけど きいてみようか
冷たくて 優しかったあのころ
私は 何色だった?
部屋のすみに大きくなったパキラ
淡い緑の風をこっそり飛ばす
パソコンのわきに 木製のクリスマスツリー
「あなたに似合うよ」と友の声
目覚まし時計に寄り添って 写真立て
古い時代の高原ホテル
眠くなるまで 起きていよう
今日はあいつが帰ってくる
遠い旅を続けながら ときどき私を思い出す
何も言わずにドアをすり抜けて
たぶん音も立てずに 帰っていくだろう
でもきっと 私にはわかる
テーブルの上に ミルキーキャンディー
あいつのために ふたつ みっつ
はずかしそうに 口に放り込んで
走っていった 17の夏
少し汚れたTシャツの胸に
「俺は闘っているんだ」-そう書いてあった
できたら また話がしたい
私のわがままも聞いてほしい
いつか あいつの世界に行けたら
悔しいけど きいてみようか
冷たくて 優しかったあのころ
私は 何色だった?