隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

おセンチメロディーは大好物・・・で漫遊記

2024年10月10日 09時11分06秒 | スピッツ

2024.10.07
ロック大遊記
TOKYO FM



 「10月2週目。この時期、心に余裕がある方も、意外とぎりぎりという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたらと幸いです」

 そして今週は、「おセンチメロディーで漫遊記」。
 知ってのとおり、かなり前に録音されているというこの番組・・・。
 放送時、おそらく秋もかなり深まっているのではないかな・・・という読みのもとに、「まだ暑かったりするのかな?という気もするんですが」という迷いもありつつ・・・、「秋の夜長にしんみりできるような、おセンチな切ないメロディーのナンバー」を草野氏のプレイリストから。
 (ここ2日ほどは秋っぽい。このままいくのかな、それとも?? )、

 オンエア
 01 楓(スピッツ)
 02 I Like Chopin(GAZEBO)
 03 After the Gold Rush(Neil Young)
 04 T'en va pas(Elza)
 05 Lost Again(Clifford T. Ward)
 06 San Francisco(Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)(Scott McKenzie)
 07 Forever Blue(Kina Grannis)
 08 わすれたいのに(モコ・ビーバー・オリーブ)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「」(1998年、8thアルバム『フェイクファー』/19thシングル/ピアノは共同プロデュースの棚谷祐一さん、ペダルスチールは田村玄一さん)。
 「基本的に、スピッツっておセンチな曲を届けたいバンドなんで、今日の特集はなんの曲でもいけそうです」が、でも秋ということで、この曲を。
 (スピッツファンじゃない世間の人も納得・・・の曲かも)
 「歌詞にタイトルは出てこないんですが」と。
 (メロディーは正統派オセンチだけど、歌詞で恥ずかしくならないのが、いかにもスピッツ! 直球じゃない言葉がいつ聴いても心地よい)

 最初の曲は、「1983年、イタリアのシンガー」、GAZEBOの「I Like Chopin」(1983年、2ndシングル)。
 本国イタリアのみならずヨーロッパの各国で軒並み1位を獲得したヒット曲。日本では、オリコンで洋楽部門13週連続1位を獲得。
 「おセンチなメロディーの代表のような曲だと思うんですが」と。
 日本では、「小林麻美さんが今にも倒れそうな(笑)はかなげな歌声でカバー」していた。「そちらのほうが日本では有名かも」。
 草野くんが試験勉強しているときにラジオから流れてきて、「いろんなことがもうどうでもよくなってきて、勉強をやめたことがありますね」(笑)。
 イントロの切ないピアノは、「サンシャイン」を作っているとき、プロデューサーの笹路さんに「『I Like Chopin』のようなピアノを入れてください」とお願いしたそうだ。


 「おセンチ」ってなんだ??

 「センチメンタル」を「センチ」と略して、丁寧な「お」をつけた表現。
 「感傷的」「泣きたくなるようなせつない状態」・・・。
 昭和の頃はよく使っていたが、「今は若い方は使わないのかなあ」。
 でも「わたくし、昭和生まれなので、バリバリ使うけどね、おセンチ・・・」。


 次の曲は、Neil Youngの「After the Gold Rush」(1970年、ソロ3rdアルバム『After the Gold Rush』)。
 この曲は最初、「ゴールドラッシュの好景気で賑わっていた街がさびれてしまった寂し~い情景を歌っている?」と思っていた草野くん。
 でも、「ニール・ヤングさんご自身が意味がわからない、とおっしゃっているくらいシュールな歌詞なんですね。訳を見ると、素面で書いたのではないのかもしれないと思ったりします」。
 でも、メロディーは「すごいおセンチです」。
 (このアルバムは若いころのヘビロテアルバムの中の1枚です)

 次は、「フランス人シンガー」、Elzaの「T'en va pas 哀しみのアダージョ」(1986年、デビューシングル』)。
 「この曲もおセンチで、聴いてて泣きたくなるようなメロディー。いかにもフレンチポップ!というような美しいメロディー」と。
 コマーシャルで流れていたので、「ああ~、知ってる~という人は多いかもしれない」。
 日本では、大貫妙子さんが日本語訳の歌詞をつけ、それを原田知世さんも歌っていた。「それもまたすごくいい」
 (原田知世さんバージョンは、1987年。こちらの歌詞は、いろいろな設定をイメージできるような別れの歌か)
 せつないラブソングかと思っていたら、「家族を捨てて出ていくお父さんに、『パパ、行かないで』って呼びかけているような内容なんですよ。せつないというより悲しい歌」。
 (大昔に仏語を学んだあまり熱心な学生ではなかった私にもわかりやすい歌詞で、ほかの女性のところへ行こうとしているパパへの呼びかけが胸に迫る。こんなこと、小さな娘に言わせちゃダメでしょ・・・ということか?)
 こちらは、瑞々しいライブ映像。
原田知世-09-彼と彼女のソネット (Live 1987)

 そして次は、Clifford T. Wardの「Lost Again」(2005年、限定コンピレーションアルバム『Studio Sessions』/音源はカセットに録音された70年代のスタジオセッションで、それをデジタルリマスターしたもの)
 Clifford T. Wardは、以前にも70年代の洋楽シンガーソングライター特集(ココ)で紹介した。
 (この回をきっかけに、「私のプレイリスト」(笑)の仲間になりました。ときどき聴きたくなる)
 イギリスのシンガーソングライターで、「いい曲がたくさんあるのに、あまり知られていない過小評価の方」。
 もう亡くなっているが、当時は学校の先生をしながら音楽活動をしていて、「とにかくおセンチレベルがすごい高い」。
 この曲も「おそらく失恋の曲で、そのあたりをイメージして聴くと、おセンチゲージがさらに高まっていく」。


 メッセージコーナー。
 「本を読むこと、文字を追うことが苦手」なリスナーさんから。
 走ることが苦手な人がいるように、もともと?「本が読むのが苦手な人」もきっといるんだろう。
 これからは、「そんな人に向けた『読み上げソフト』が今よりもっと発達すればいいかも。耳で聴けばすんなり頭に入ってくるという人もいるかもしれない。Audibleとかね」。
 草野くんはラジオドラマも好きだから、「耳から入ってくると結構集中できたりすることもある」。
 それから、「要点だけまとめて、声できかせてくれるようなシステムがあるといいよね。(できるのは)少し先になるかな。でもAIとか使うとできるかもね」
 リスナーさんに語りかける、「漫画とか見ます? 漫画が読めるなら、小説によっては漫画になっているものもあるので、そういう手もあるよね~。ドストエフスキーは、オレ、漫画で読んだからね(笑)。小説のほうは途中でギブアップする感じだったけど、漫画だと読めちゃった」
 (日ごろから興味をもっていること、またこのコーナーのために学んだことも含めてであろう、いろいろな方法をリスナーさんに語りかけるバンドマン、魅力倍増です)

 「自分で本を作る」という夢があるけれど、まだ何もアイデアがない、という50歳のリスナーさんからの、「曲作りで何も思いつかないとき、どうしていますか?」。
 「好きな本や作家がいれば、それをお手本にするのは?」と。
 草野くんは例えば、「チープ・トリックのあの曲みたいなのをつくりたいな」というように、「昔はまずお手本を決めていました、(アイデアが)出てこないときは」。
 でも今は、「アイデアが出てこない、ということはなくなっちゃった」そうです。
 「最初は真似でいいと思うんですよね。好きな尊敬する作家の方とか。それで表現することが決まってくるとモチベも上がってくる」、そうすれば、「自費出版にするか、ネットにあげるか、コンテスト的なものに応募してデビューを目指すとか、夢を達成するための具体的な道筋が見えてくるのでは?」と。

 「スーパーでもっとオシャレな曲を流してくれれば、(マンネリ化した毎日の)買い物のテンションも上がってくるのに」という、主婦歴20年のリスナーさんから。
 草野くんは、スーパーで流れているそのスーパーごとの音楽が好きなんだそうです。
 (聴き慣れて、ときどき口ずさんでしまったこともあるなあ・・・)
 お気に入りは、昔ダイエーで流れていたという曲だそうで、そのさわりを、なんとZO-3で口ずさむ・・・。
 西日本の夢タウンの曲も・・・。(知らな~い)
 東京でも、スーパーごとの曲を「しっかり聴いてるんですよ」。
 西友は、「UKロックが流れていたような気がするけど」。
 リスナーさんには、ちょっと遠出をして、「いろんなスーパーの曲を聴けば、新たな発見があるかも」とアドバイス(笑)。


 次は、Scott McKenzieの「San Francisco(Be Sure to Wear Flowers in Your Hair) 花のサンフランシスコ」(1967年、3rdシングル』)。
 この曲は、1967年にカリフォルニアで開催された「モントルー・ロック・フェスティバル」のテーマソング。
 時代を強調する曲として「すごいヒットしたみたいです」。
 (この曲とビージーズの「Holiday」、大好きだったけど、同時期にラジオから流れすぎていて、飽きてしまったことがある・・・)
 当時サンフランシスコは、自由と平和を願うヒッピーたちが集う街だった。
 人々をアジテーションするような元気な曲かと思うと、すごくせつない寂しいメロディーの曲、「そこがかえって、サンフランシスコに集う若者たちの決して明るくない未来、不透明な将来を暗示しているようにも聞こえる」。
 「この切ないメロディーがすごい好きで、大好きな曲です」
 (精神的にはまだまだ幼かった日々を思い出して、ちょっとしんみりしました)
San Francisco - Scott McKenzie

 漫遊最後は、「グッと最近の方」、Kina Grannisの「Forever Blue」(2014年、5thアルバム『Elements』)。
 アメリカのシンガーソングライターで、日系の方。
 見た目は「クラスのマドンナ的な方」。
 「すごいきれいな声なんで、一時期はまって聴いていました。メロディーも切なくなるような曲が多い」と。
 来日したこともあったそうだが、「いつか生で聴いてみたい」と草野くん。
Kina Grannis - Can't Help Falling In Love (From Crazy Rich Asians)
 (こんなステキなカバーも・・・)


 特集の終わりに。
 昔、ある雑誌に、「スピッツは、ロックというにはおセンチすぎる」と書かれたそうだ。
 「うーん、たしかに、オレ自身はおセンチなメロディー大好物なんで、そこは変えられないし、バンドの個性だと思えばいいんじゃないかな」と思っていた。
 今日はいろんなおセンチメロディーを聴いていて、「やっぱりこれだよな、好きなのは、と再確認しました」そうです。


 今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、モコ・ビーバー・オリーブの「わすれたいのに」(1969年、デビューシングル/原曲は、パリス・シスターズの「I Love How You Love Me」)。
 「おセンチとは違うかもしれないけど・・・。きれいな曲なんだけど、ぞわっとするような深いリヴァーブ。これは今の感覚だとちょっと怖い(と感じる)人もいるかもね。先週のエキゾチック系バンドにも通じるリヴァーブ感」と。
 モコ・ビーバー・オリーブは、19698年当時、ニッポン放送の人気番組だった『ザ・パンチ、パンチ、パンチ』のパーソナリティーのお姉さん3人。
 「オレはまだ赤ちゃんだったので存じ上げませんが・・・」、当時はラジオの影響力が大きかったので、「今なら人気YouTuberとか?」
 (お姉さんたちは、この曲のイメージとは異なり、ユーモア、お色気、適度な辛口雰囲気もあり、夜のお楽しみでした)


 そして来週は、「デイヴィッド・カヴァデールで漫遊記」。

 イギリスを代表するハードロックシンガー。
 ハードロックシンガーだが、ロッド・スチュアート、デヴィッド・ボウイと並ぶセクシーな男性ロックシンガーでもある。
 そんな彼の歌声で漫遊です。


 「草野さん、ずっとタカギさんと呼んでいた知人が、実はタカキさんでした。はよ言ってよ」
 (私の仕事仲間には、「エハラさん」が二人いて、女性のほうは「エ」にアクセント、男性のほうは「ハラ」にアクセントがある。20年くらい前に出会ったときは混乱したけど、今では同時に会っても余裕で使い分けできる。慣れ? 習慣ってすごくない?)


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