隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ここは平和?です、たぶん。

2024年10月13日 14時20分09秒 | 日記

2024.10.13(日)



   

 一気に秋? 昨日の夕暮れの秋空。
 陽射しが少し強いときでも、空気が乾いているから汗もすっきり乾く。
 この秋が昨今短くなって、自然の空気を楽しめる季節がすぐに消えてしまうんだよなあ。

 今朝は朝ウォーキングで、光と風の中を歩く。


 そんなときに、今年のノーベル平和賞に、「被爆者の立場から核兵器の廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)」が選ばれた。
 理想で国は守れない・・・ということか、日本は、核兵器禁止条約にはオブザーバーとしてさえも参加せず、「核の脅威」に対して抑止を効かせるには、核兵器を有するアメリカの抑止力の維持が必死と考えている。
 唯一の被爆国だからこその発言や指針がこの国から見えてこないことにいつも苛立つ。
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241012/k10014608141000.html
 この賞の意味がどこにあるのかは私には不明確だが、少なくとも広島や長崎にもたらされた最大級の悲劇がわれわれ人間によって引き起こされたという歴史的な事実を世界中の多く人に知らしめる、ベストチャンスであると信じたい。
 抑止力といったって、今地球上で行われている戦いで核の使用をほのめかす愚かな政治家たちがボタンを押さない保証などないわけで。
 生きる場所がそんな危険な危うい状況にさらされ続けることを良しとするわけにはいかない。
 人間はもともと愚かで浅はかで短絡的なのだとしたら、私たちが生きる地球上に1万以上の核弾頭が存在すること自体がすでに脅威だ。
 そういう感情的なレベルで捉えていってもいいのだと自分に言い聞かせて、このサプライズ的なニュースを前向きに受け止める。

 そして、韓国のハン・ガンさんのノーベル文学賞。
 これも、賞としての意味をイマイチ満足のいく形で捉えられないのだが、それでも今回はよく知っている作家の名前を目にして、ひっそりと満足。
 スマホに「読みたい本」のリストを掲げているが、そこには彼女の『少年が来る』『別れを告げない』が並んでいる。
 日本ですでに人気作家であるが、私はまだ『菜食主義者』を読んだだけ。お楽しみはゆっくり・・・だ。


 『母の待つ里』を見る。
  https://www.nhk.jp/p/ts/L66351K8RG/
 浅田次郎の原作を読んでいないのでわからないが、ここの説明にあるように「ミステリアス・ファンタジー」的な作品なのだろう。
 浅田次郎だしね、と思いながら見始めたけれど、この番組では、そのミステリアスな要素は最初だけで、長くは続かない。
 むしろ、実生活では得られない安らぎやゆっくり流れる時間を1泊50万円で手に入れる三人の男女と「偽の母親」を演じる老女との、寓話のようなエピソードか。
 保険会社の企画によるファンタジー、というところが斬新・・・、というか、こういう富裕層向けのプランってあるの?
 最後の「母親」の過去に胸をえぐられるが、あの集落に本当に暮らしているのでは?と思わせる宮本信子さんの佇まいに引き込まれる。
 私の父の年の離れた姉たちに案内されて歩いた、ン十年前を思い出す。
 父の故郷を訪ねたあの18の春。母の手とはまったく異なる、長年の労働の末のたくましい節くれ立った叔母たちの手を見ながら、あの時の私は何を感じていたのだろう。
 宮本信子さんの老女を見ながら、あの春が懐かしくよみがえった。


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