■タイムトンネル・エクスプレス
舞いあがる砂ぼこり
見え隠れする地図の先
風の作ったトンネルの中で
ボクの体は固まったまま
カレンダーをひとっ飛び
サクラを見ないで芽吹く若葉
うたたねの間に次の季節へ
ボクの心は青く染まる
追いかけっこする秒針が眠気を誘う
だけど今は窓の外
時速500キロの画面に目を凝らす
バス停の前 たたずむ姫
小さな荷物にマジックの花
おどけた仕草でボクをにらんで
くびれた腰をちょっと揺らした
追いかけっこする秒針が眠気を誘う
だけど今は窓の外
時速500キロの画面に目を凝らす
遊びつかれて投げ出した足
誘いかけても もう笑わない
キミが王国に帰る前に
ボクの地図を置いていってね